「悪魔祓い」の戦後史―進歩的文化人の言論と責任(敵は身近に。)
「悪魔祓い」の戦後史―進歩的文化人の言論と責任 (文春文庫)
- 作者: 稲垣武
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1997/08
- メディア: 文庫
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lionus祖父は陸軍士官学校出で,気象大隊とやらで100人ばかしの部下を持っていたエライ人らしいと聞いております。*1
したがって,敗戦後の「公職追放」で,色々大変だったらしいです。
それだけならともかく,その娘であるlionus母はいわゆる「学生運動」とやらの尻尾に関わったらしく,まあなんというか親子の断絶とかイデオロギー的断絶みたいなものがあったらしいです。
物心つかない頃から,lionusの生育環境にはそのことが陰に陽に翳を落としていたように思うのですが,その翳について「よおく分からんかったけどそういうことだったんだ!」とかなりの部分納得するに至った本なのです。
何でこの本を思い出したかというと,先の占星記事に関連して,自分が教育実習に母校の高校に戻ったときのことを連想したのです。
たまたま,その当時lionus(の教育実習)を担当してくださった高校の先生が,安保闘争とかに関わっていたような人だったのが,冷戦終結後の一連の流れで,果たして過去の自分の行動ってどうだったんだろ?と振り返るようなフェイズにあったらしいのですね。
ホントは,英語科の教育実習だったはずなのですが,英語は二の次で,その担当の先生とはイロイロイロイロお話する機会を得ました。
何が為になったかと問われると,困ってしまうのですが,あれはあれで教育実習の学生と担当教諭という関係を超える面もあり,面白かったなと思う経験ではありました。
*1:故に孫のlionusは気象予報好きなのです。