lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

数学は世界を解明できるか―カオスと予定調和(数式が出てこない数学の本。)

数学は世界を解明できるか―カオスと予定調和 (中公新書)

数学は世界を解明できるか―カオスと予定調和 (中公新書)

カオス理論について知りたく,読んでみました。詳しいことは分かりませんが雰囲気みたいなものは分かったような気がします。
ひとつ大きな勘違いをしていたことに気がついたのは収穫でした。

ふつう,開いたシステムというと,そのシステムが置かれている環境と何らかの相互作用をもっているシステムと考えられているが,厳密にいうとこれは正確でない。考察されているシステムはその環境から影響を受けているが,環境自体はシステムの状態には影響を受けず,自らの状態によって自律的に変化していく。

私も今まで下線部のようにとらえていました。

相互に影響を与え合う二人のばあい,二人は一体で分かち難く結びあわされている。したがって,一人を開いたシステムと考え,他方の人をその人の「与えられた」環境と考えることはできないのである。

家族心理学などで出てくる,「家族システム」という言葉の意味がいまひとつ腑に落ちないままだったのですが,上記を読み納得できました。