lionusの日記(旧はてなダイアリー)

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REITのしくみ

入門の金融 REITのしくみ―見る・読む・わかる

入門の金融 REITのしくみ―見る・読む・わかる

2002年発行と,これもかなり古い本です。
日本版REIT,略してJ-REIT上場直後のタイミングで出版されたようです。
REITとは不動産投資信託と訳され,要するに不動産を証券化することにより投資する方も運用する方もお互いハッピーになろうという仕組みと読みました*1
REITとはどんなものか,ということを大づかみするのにはよかったかな?
本書をざっと読んでみて,J-REITって10年ほど経ったけれども,本場のREITとは似て非なるところもあるようだし,いまいちこなれ切れないのかもしれないという直観を受けました(理屈の裏付けはありません・笑)。それにJ-REIT投資対象の大半となるだろう大都市圏ニアリーイコール東京は地震リスクがあるので,J-REITは怖いと個人的には思います*2。不動産は証券化されて流動性高くなっても,現物は読んで字のごとく動きません(逃げられません)ので,投資対象は各地域に分散している方がいいでしょうね*3

*1:現物不動産投資しようとすればまとまったお金が要るけれども,証券化されたら小口で不動産投資できる。

*2:9.11で世界貿易センタービルは事件直前に証券化されたばかりでその後処理に「大もめにもめています」と本書にあります。さてその後どうなったんでしょう・・・

*3:REIT投資信託の投資対象の過半数アメリカだったりするけど,アメリカは広いから一国といっても日本よりは随分ましかと・・・