Q&A管理職のための労働法の使い方(日経文庫14)

Q&A 管理職のための労働法の使い方(日経文庫)

Q26　薬物の使用　脱法ハーブを使用しているようで，勤務中明らかにおかしい社員がいるのですが，どう対応したらよいでしょうか。
A　ほかの社員に悪影響があるほどひどいなら出勤を停止させ，そして当該社員から事実を確認し，産業医の意見などを聞きながら対応を決めるのがよいでしょう。

こんな風に問いと答え，続いて解説の形で57個の項目が載っています。
非常〜に下世話具体的なQと，それに対する答えと対処のヒントがこれもまた具体的に書かれています。へえこんなことあるのね〜と野次馬興味的にも非常に面白いです(笑)。
特に

Q24　暴言　上司，同僚に対して暴言を吐く社員がいます。やめさせるには，どうしたらよいでしょうか。
A　人事部と相談しながら事実関係を調査・確認した上で，禁止行為を明確に伝え，段階的に改善を指導し，それでも改善しなければ退職してもらいましょう。

この項目で説明されている改善指導のプロセス(下記に一部引用)は，この社員の直属の上司である管理職がどう考え，行動すればよいのか，細かく隙のない記述がなされており，その懇切丁寧さに驚きました。

p.111 改善指導のプロセスを示すと，
第1に，禁止行為を明確に通知しまたは誓約させ，
第2に，第1に違反したときは，警告または(および)懲戒し，
第3に，それでも改善しないときは退職させる，
p.111 改善をうながすことは，終局的解決である退職を円滑にする上で重要です。明確に証拠化してください。