嘘と絶望の生命科学
- 作者: 榎木英介
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/07/18
- メディア: 単行本
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例えば何でバイオ出身は”食い詰める”と言われているのか,よく理解できていなかったのですが,他の理系と違ってバイオ系は数学や物理,化学が不得意な人が多く,だから,もし途中で”脱出”しようとしても民間企業の理系的な就職先がない・・・ということなんだな,と納得したり。
また,バイオ研究のみならず(全般的な)大学院重点化後のトホホ状態・・・ポストは増えないのに大学院生だけ増やしてどうするの・・・出口を全く考慮せず入口だけ広げても駄目だったでしょ問題についての言及もあります。
著者の榎木先生は東大理学部でバイオ研究→中途でバイオ研究の道を見限って神大医学部に学士入学された後,病理医になられた方です。
このように賢く”損切り”をされた方だからこそ,ここまでのぶっちゃけ本を書けるのだと思います。
まあ医師免許を取った上でバイオをするのが一番いいんでしょうね〜*1