黒田官兵衛 智謀の戦国軍師

新書703黒田官兵衛 (平凡社新書)

発行日を見ると，「2013年11月15日　初版第1刷」とあります。
大河ドラマになることが決まって，小和田哲男先生に企画が持ち込まれたのかもしれません。
以前に読んだ別の著者による『黒田官兵衛 作られた軍師像』 (講談社現代新書)に比べると，かなりサクッと読みやすい印象です。信長・秀吉・家康の流れの中でのやり手武将(軍師)として位置づけて書かれている感じでした。
『黒田官兵衛 作られた軍師像』の方は，黒田官兵衛の出身地である播磨あたり(西国大名)の歴史をご専門とされている先生が書かれているせいか，あれやこれやの史料を検討して結論を述べる論文的なスタイルが残っているところもあり，精緻だけれども本書に比べればスルリと読めないかもしれません。
なお，大河ドラマの黒田官兵衛は見ていないのですが，なぜか2冊読んでしまいました。