日本語入力を支える技術 変わり続けるコンピュータと言葉の世界(はからずもATOKをアンインストールした後に読んだ。)
昔昔,NECの98シリーズを使っていた頃,日本語ワープロはジャストシステムの「一太郎」を使っていました。まだ画面が真っ黒な時代でした。
それから?年,今はMS-Wordに乗り換えてしまいましたが,日本語処理はやっぱり国産の方がいいかもとATOKを使っていました。
しかし,最近ATOKが超絶におバカになってしまい*1,しかも変換がおバカなだけにとどまらず,かな漢字変換そのものにも支障をきたすようになったので,アンインストールして契約を解除しました。
例えば,いきなり「か行」や「さ行」の文字から始まる単語がかな漢字変換できなくなり,「辞書がありません」云々のメッセージが出るようになったりしたのです。
日本語入力を支える技術 ?変わり続けるコンピュータと言葉の世界 (WEB+DB PRESS plus)
- 作者: 徳永拓之
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/02/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「第1章 日本語と日本語入力システムの歩み」のところは,昔の話が出てきたので,あ〜懐かしいなあ〜と思いながら読みました。もちろんATOKも出てきました。
本書のメインは表紙に書いてあるように「膨大な変換候補の中からいかに最適解を導くか」についての理論やアルゴリズム,データ構造についての概説です。
したがって,門外漢のlionusにはちんぷんかんぷんな箇所も多かったのですが,日本語=自然言語の処理ってこういう考え方でやってるんだ〜という雰囲気を味わうことができて,なかなか面白かったです。