コンプライアンス論から規範競合論へ―ウソの社会的発生から消滅まで(規範競合という言葉にひかれて一読。)
コンプライアンス論から規範競合論へ―ウソの社会的発生から消滅まで
- 作者: 宮脇昇,玉井雅隆
- 出版社/メーカー: 晃洋書房
- 発売日: 2012/10
- メディア: 単行本
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内部告発のマネジメント―コンプライアンスの社会技術 (組織の社会技術4)
- 作者: 岡本浩一,本多‐ハワード素子,王晋民
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 2006/08/05
- メディア: 単行本
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鳥瞰すれば、内部告発とは、集団規範と社会規範(倫理規範)が違背するところに生じる葛藤下の行為なのである。組織の利益や便宜を目指す行為が、より大きな社会の規範と違背している。
とあるのを目にしたときから、集団規範と社会規範のズレということが気になっていました。
ちょうど「規範競合」という言葉がタイトルに見えたので、一読してみました。
分野としては政治学の話なので、lionusにはちんぷんかんぷんだったのですが、
p.18
規範Aと規範Bが競合し、規範Aが優位で規範Bが劣位であるにもかかわらず、規範Bを当該アクターが優先せざるをえない事情があるために、虚言を必要とする。
こういう状況下で起こる現象を
ああそうそう、本書はコンプライアンス付け焼刃のために読んだのですが、コンプライアンスそのものについてはほとんど出てきません。むしろ、コンプライアンス論→(規範等を)遵守するか否か、という「二分法思考様式」としてばっさりやられています。