lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

一日一食断食減量道(工学者が書いた減量本。)

先日書いた記事でふれた自分の過去記事で挙げていた本を,再読してみました。

一日一食断食減量道 (講談社プラスアルファ新書)

一日一食断食減量道 (講談社プラスアルファ新書)

p.40
減量が必要な人は,特殊な人たちなのである。家内のように小食で,菜食が中心で,健康診断でチェックにかからない人は,減量などする必要がないのである。
減量が必要な人は,私のように,食べても食べても,さらに食べたい人なのである。あるいは,ぶっ倒れるまで*1,死ぬほど飲みたい人なのである。常に食べることと,飲むことを考えている人なのである。
そのような人たちに,少量の美味しいものを,たくさん食べた気にさせる。健康を害することなく,十キロ以上痩せさせる。
そして何よりも,減量を長続きさせる。それを工夫するのが,減量法なのである。

加藤寛一郎先生の「減量法」は極めて整然として単純です。
一般的にいわれる「1400キロ〜1600キロカロリーを,三食に分けて食べなさい」など,上記のような減量が必要な人間=飽くなき食べたい飲みたい欲の持ち主には不可能である。
一旦食べ(飲み)始めたら最後,リミットが外れて食べ(飲み)過ぎてしまうからである。
仮に,「1400キロ〜1600キロカロリーを,三食に分けて食べる」ような理想的なメニューを毎回摂ることができたにしても,毎食で欲求不満が重なる結果,そのような習慣は長続きせず挫折する。
それならば,朝昼食べずに,仕事が終わりリラックスした晩に存分に飲み食いして満足し寝る方がよっぽどストレスがたまらず,しかもおのずから摂取カロリーも抑えられるではないか(一食で食べられる量<三食の合計であるから),という理屈です。
lionusとは,一日一食に至った経過(理屈)は異なるものの,lionusも同じく食いしん坊なので,”分かるわあ”と改めてうなずきながら読み返しました。
ところで,本書のAmazonレビューを見てみたら意見が真っ二つになっていたのが面白かったです。
まず減量本として参考になった,役立った,というポジティブな評価と,「これはひどい・・:1日1食あまり関係ありません。書いていません(笑)。ただ著者の生活をつらつらと書き綴っているだけの本でした。科学的な話などは一切なく空手やデパートの試食の事など脱線しまくりのわけのわからない本でした。」など,ダイエットに直接関係ない(なさそうな)話ばかりだというネガティブな評価にはっきり分かれています。
確かに,加藤先生の「デパ地下試食フルコースグルメ」エピソードの記述を”面白い””興味深い””可愛らしい”などと楽しめるか,それとも単に冗長と思ってしまうか,読む人を選ぶところがあるなと,笑ってしまいました。

*1:本文では傍点つき