読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門(本書を読んで出口の現代文参考書を注文しました。)
読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/07/27
- メディア: 単行本
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というのも,本書で「読解力」を身につけるために出口先生の『NEW出口現代文講義の実況中継』がおすすめされていたからです。
p.178
すべての勉強の基礎になるのは読解力である。
これについてはlionusも禿げ上がるほど同感します。
p.178
筆者が見るところ,日本語の読解が正確にできない,若手ビジネスパーソンが非常に多い。テキストから自分に都合がいい部分だけを拾う。あるいは理解できる部分と理解できない部分の仕分けをせずに,なんとなくわかったつもりになってしまう。
こういう読み方をしていると,テキストを通じ,知識を身につけることができない。
恐ろしい指摘です。
でも現実にこういう人(学生)は確実に沢山いることは実感します。
どうしてこのテキストを読んでそういう質問が出るのか?びっくりすることが多々あります。
質問してくるのは受講生の氷山の一角であることを考えると,実のところ,教科書や教材資料の意味するところは果たしてどれだけ通じているのだろうか,考えるだけでも嫌になりそうです。
p.178
この問題を克服するためには,高校レベルの現代文を,別の角度から勉強し直すことだ。具体的には,テキストの内在的論理をつかむ読み方を体得することである。
この観点から,優れた大学受験参考書がある。出口汪『NEW出口現代文講義の実況中継』(全3巻,語学春秋社)だ。
p.178-179
現代文は感覚や経験で解くというのが,筆者が受験生時代に持っていた常識だった。
このような常識が間違いであると出口氏は厳しく批判する。
lionusは大学受験時に出口先生のお名前は知っておりました。しかし,自分が入っていたYゼミの現役生クラスを担当されていた加藤公堂先生の現代文の授業で,やはり現代文を感覚ではなく論理のつながりで解く方法を知り,みるみる国語(≒現代文)の偏差値が伸び得点源となったため,かえって出口先生の授業や参考書に触れることはありませんでした。
けれども,上記の記述を読み,また自分の大学受験時の経験から現代文を論理的に読み解く方法の有効性を知っていたことから,「出口の現代文」の参考書を読んでみたくなったのです。
その他,本書では社会人が本を読み知識を得るためにはその前提として高校レベルの知識が不可欠であるにもかかわらず,それらが決定的に欠落していることを指摘し,改めて高校レベルの知識を補強するための方法も示されています。
つまり,脆弱な足場の上には何を積んでも定着しないということを言っているのです。
現代文と英語だけで大学受験を振り切ったlionusには耳が痛いです。はああ。
世界史とかはぼちぼち勉強していきたいですね・・・