コンプライアンスの考え方―信頼される企業経営のために(薄いけれども確かに「考え方」から示してある。)
コンプライアンスの考え方―信頼される企業経営のために (中公新書)
- 作者: 浜辺陽一郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/02
- メディア: 新書
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- 作者: 浜辺陽一郎
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/10/01
- メディア: 単行本
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参考文献も挙げてあるので、芋掘り*1もちゃんとできるのが助かります。
本書に直接書かれていることではないのですが、読みながらlionus的にふと思ったことは、ある企業においてコンプライアンスがきちんと実践されている状態は、人でいえば「心身ともに健康な状態」に似ているのではないかということです。人間は、少々血圧や血糖値が高くても(不快な)自覚症状がない限り、まあ普通に働けるはずです。でも高血圧や高血糖を放置しておくとある日突然卒中で倒れたり、腎臓がダメになったりなど、その弊害がいつかは出てくるかもしれません。コンプライアンスがイケてない状態の会社は、高血圧や高血糖など、望ましくない状態を抱えている人の体に喩えられるかも・・・と思いました。
ちなみに、「心身ともに健康」の定義や基準は、時代や文化等によって変動する可能性があります(例えばメタボの基準とか。)。そういう点でも、コンプライアンスは健康概念と似ているような気がします。
*1:原典に当たること