セキュリティの神話(淡々と明るく神話を語る。)
- 作者: John Viega,葛野弘樹(監訳),夏目大
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2010/04/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「監訳者あとがき」の内容がとてもまとまっていて明快だったので以下引用します。
p277
いまや新しいサービスを使うたびにセキュリティに関心がない人でも身を守るために意識しなければならないことは沢山あるため、ほとんどの人は、セキュリティ業界の企業が売り出している、安心、安全をキャッチコピーとしたサービスや製品を信じて購入して使うしかありません。しかし、これらのサービスや製品は本当に信用できるのでしょうか。利用する側からすると、どのような危険からは守ってくれ、また守ってくれないのか、セキュリティに対してどこまで真剣に取り組んでいるのかといった疑問を解決してから使いたいものですが、現実的にはなかなか難しいかもしれません。
p277
本書は情報セキュリティの最新の話題を中心に、そのような疑問を解決する内容を含んだ構成になっています。具体的には、アンチウイルスソフトウェアの話を中心に、フィッシング、暗号、GoogleなどのWebサービス、仮想化、クラウトコンピューティングなど多岐にわたります。内容の多くは専門家よりもそうではない人、セキュリティに関心はあるが普段は企業のサービスや製品を信用して利用している人、セキュリティの技術はある程度把握しているが専門家が具体的にどういう考え方を持っているのか知りたい人向けになっています。
(元)McAfeeの中の人があくまでも”普通の人”向けに語るという感じで、楽しくかつ興味深く読めました。