初年次教育の現状と未来(初年次教育学会の本。)
- 作者: 初年次教育学会
- 出版社/メーカー: 世界思想社
- 発売日: 2013/01/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「初年次教育」の歴史と理論についてコンパクトにまとまって見せてくれます。
p.51
学問的にも社会的にも心理的にも、大学生活を送る準備が十分できていない学生を、円滑に大学生活に移行させる包括的な支援の仕組みが必要になる。それが「初年次教育」である。
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共通して多い取り組みは、順に「論文の書き方」、「プレゼンテーション技能」、「大学教育への動機づけ」、「図書館の利用方法」、「情報収集の仕方」となり、高校までの受動的な学習(勉強)から、学士課程教育が目指している主体的で能動的な学修(学問)に必要な技能の習得を目指していることがうかがわれる。
これらは今までのイメージ通りでしたが,
p.51
言い換えれば、初年次教育は、学士課程教育とそれに続く生涯学習に不可欠な「知的インフラ」の育成と習得を目指した教育プログラムなのである。
初年次以降まで視野に入れて考えたことはありませんでした。
でも言われてみればそれはそうですね。大学の専攻が直接に就職につながらなかったとしても,大学で学んだことはその後の人生に役立つと主張する(できる)ならば。
また,学生の主体的な学習を促すことに重点を置いた教育方法や実践についても概説されているので,授業ネタ本としても使えそうなところが多々ありました。