愛情心理占星術/占星黙示録/占星学の鑑定実例講義〈1〉(70年代ってフリーダム。)
午前中は、西洋占星の本を閲覧しました。
- 作者: 浦山加代
- 出版社/メーカー: 池田書店
- 発売日: 1979/09
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特に、心理学には関係なく、太陽星座から恋愛傾向を述べている本です。
しかしその記述がなんとまあ大昔の少女マンガちっくで面白いのです。
例えば、魚座に関して:
何よりも情緒纏綿とした雰囲気を好むあなたは、セックスの場面は甘美なムードを望むし、パートナーの濃密なテクニックを喜ぶでしょう。蒼い藻がゆらめく幻想の海の底を、くねくねと泳ぎ回る深海魚のように、妖しいまでに魅惑的に振舞い、そして強烈な歓喜にもだえ恍惚感に深々と陶酔する・・・それがあなたの夜の姿であり、性のパターンであるに違いありません。
(太字はlionusによる)
深海魚って、あなた。
それに深海魚って、妖しくて魅惑的=セクシーなのか?
しかも「情緒纏綿」って本書のターゲットである若い女の子が分かるんだろか。いや、70年代のヤングな女子は分かっていたんでしょうね。今の人では絶対無理だわ。
こんな調子で12星座について色々述べられた上に、巻末の3コママンガ×12星座でとどめを刺されました*1。
全部は覚えていないのですが、一部書いてみます。
- 牡牛座:女の子が彼氏から「大変なんだすぐに来てくれ」と電話を受ける→駆けつけると、黒い牛になってしまった彼氏の姿が。食べてすぐ横になったら牛になってしまったらしい。何だそりゃ。
- 獅子座:動物園でデート。すると後ろからアヒルががやがやうるさい。彼氏が「しっしっ」と追い払う。→一読して、なぜこれが獅子座なのか意味が分からなかったが、ああそうか「しっしっ=獅子」なのねとしばらくして理解。このようなだじゃれ系は他にもありました。
- 天秤座:「僕と家とどちらが大事なんだ」と彼氏に詰め寄られる女の子。ちょっと待ってね、と巨大な天秤を担いできて「これに乗ってみて」と。もう片方には何を乗せるのよ・・・
- 山羊座:これ読んでください!と女の子がラブレターを男子学生に渡す→受け取った面前でむしゃむしゃとラブレターを食べてしまう(男子学生の顔がヤギ)。
- 作者: 銭天牛
- 出版社/メーカー: サンケイ出版
- 発売日: 1979/12
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そして、12星座の1980年の運勢概略と、毎日の運勢について延々と表示されていました。
毎日の運勢の部分についてはどうやって書いているのか分かりませんが、買った人は自分とせいぜい親しい数人の人の星座についてしか見ませんから、購入者にとって有意味な箇所って、すごく少ない本だよな〜、それに賞味期限がせいぜい1年あまりの本の企画って、出版社も大胆な・・・と思いました。
昔は余裕があったということなのでしょうね。
- 作者: 潮島郁幸
- 出版社/メーカー: 日本占星学研究所
- 発売日: 1976/07
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筆者は昔のえらい先生としてよく聞く方ですが、本書は講座の受講者に頒布されたものらしいです。
実占例が多数載っています。鑑定は四元素と三区分、サイン・ハウス・アスペクトを使ったオーソドックスなものでしたが、トロピカルとサイデリアルの両方の方式でチャートを作成していることと、惑星と恒星の合を使用しているケースがあることが目新しかったです。
今でこそ、このような「解釈例」はネットでも多数披露されていますが、占星に関する情報が少なかった当時では、さぞかし垂涎の内容だったろうな・・・と思いました。
*1:本文部分には少女マンガっぽいタッチのイラストが付いていて、同じ作者によるマンガのようだった。