lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

人生には何も無駄なことはない,のかも。

今日明日と一泊二日で東京に行こうと思ったのは,

情報セキュリティ心理学ワークショップのご案内
日 時:2012年02月21日(火)18:00〜20:00
場 所:中央大学後楽園キャンパス 3号館(詳細調整中)
テーマ:「標的型メール対策訓練の考察」(仮)発表者 山口健太郎
テーマ:「ソーシャルエンジニアリングの考察」発表者 内田勝
       (発表順が変更になる可能性があります)
事務局:情報通信技術研究会&(公益法人)日本心理学会 情報セキュリティ心理学研究会

http://www2.gol.com/users/uchidak/

これに参加する目的がありました。
この研究会の終了時刻が20時と,比較的遅く,関西からでは一泊二日でないとしんどいからです。
なお,lionusはあまり今回の研究会テーマには貢献できていないのですが,諸般の事情上,日心会員であるlionusが枯れ木も山の・・・的に参加実績がないとマズイのではと思ったり,また,発表者の先生方と久しぶりにお会いしたかったので,馳せ参じた次第です。
山口さんが話題提供された「標的型メール対策訓練」については,以下参照:
http://www.ipsj.or.jp/annai/aboutipsj/award/9faeag0000004ej9-att/6E_4.pdf
また,この話題提供を拝聴するまでlionusは知らなかったのですが,政府機関の5万人を対象に「標的型メール対策訓練」が実際に行われていたのですね。ほおお。
政府機関の5万人を対象に「標的型不審メール訓練」、10〜12月まで実施
政府の「標的型不審メール攻撃」訓練、1割が感染するという結果に
もうひとりの話題提供者,内田先生のご発表内容については,内田先生のwebpageで今後公開されるのではないかと思いますが,従来からおっしゃっておられることと一貫しています。
お二人の話題提供の後,活発なディスカッションがなされました。
技術的なことはlionusの理解を超える範囲もあり,へえええ〜と思うばかりだったりしましたが,その中で,山口さんの発表内容に関して「教育・訓練にコストをかける意味はどう考えているのか。教育・訓練にコストをさらにかけるよりも技術的対策を充実させた方がよいのではないか。」という旨(lionusがニュアンスを完全に再現できているかどうかは自信ありませんが)のコメントについては,前記事で色々考えてしまった「予防および評価コストと失敗コストのトレードオフ関係」の図が念頭にちらついてしまいました。
つまり,こんな感じですね。

さて,研究会終了後は,内田先生&研究会に参加された方々と飲み会に参加させていただき,非常に楽しい時間を過ごさせていただきました。
特に何がどうということはないのですが,自分がそれと意図してやってきたことではないものが,次の何かにつながっていったりすることもあるんだな,人生には何も無駄なことはないのかもしれないなと改めて感じた時間でした。

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裏を返せば,lionusの人生って,××するために○○していこうという”企み”は結果として機能せず,意図した方向とはあさっての方向にいってしまうことばかり,ということでもあるのかもしれませんが・・・