影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか(美味しそうなんだけど。)

影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか

今，「はまぞう」で検索したら，第2版が2007年に出ていますね。lionusは図書館で初版を借りて読みました。
自分の思うところに人を誘導する，説得する（例：物を買わせる）テクニックについて，社会心理学の立場から解説されています。
日常的な具体例と，それに関する社会心理学的研究（巻末に文献一覧あり）がセットで挙げられているのがとてもよいです。
社会心理学の教科書として使われているのも納得です。
ただ，これを読むだけでは「じゃあ自分もこんなん卒論でやりたい」などと，実証研究するには苦しいでしょうね。
なぜかというと，料理に例えると，いろいろ美味しそうな料理の写真と，それに関するウンチクは載っているが，レシピは載っていないという感じだからです。研究法は研究法として，別な本で学ぶ必要があるでしょうし，もちろん，元文献にきちんと当たるのは必須です（だからちゃんと文献一覧があるのでしょうが）。