lionusの日記(旧はてなダイアリー)

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PAC分析実施法入門―「個」を科学する新技法への招待/PAC分析研究・実践集〈1〉(ご近所同士をつなぐことで構造を浮かび上がらせる。)

PAC分析実施法入門―「個」を科学する新技法への招待

PAC分析実施法入門―「個」を科学する新技法への招待

他の目的で文献を探している途中で,以前PAC分析とは何か調べておこうとしていたことを思いだし,ななめ読みしました。
今すぐ何かに使おうという予定はありませんが,非常におもしろく,かつ有用なデータ分析手法だと思います。
大まかにいえば,何らかの刺激語を提示することにより連想した一連の事柄どうしで類似度行列を作成し,それを用いてクラスター分析をおこない,さらにそのクラスター分析結果をたたき台にして,特定のテーマについての個人内のイメージ構造を探るという手法です。
イメージを測定する手法には,SD法などがよく知られていますが,PAC分析の特色はN=1のケースから分析できること,および一旦クラスター分析をおこなった後で,対象者さんとインタラクションしてさらにその結果を深めていく点にあります。
近年はPAC分析を用いた研究がぼちぼち増えているようで,
PAC分析研究・実践集〈1〉

PAC分析研究・実践集〈1〉

実践例集も出ているみたいですね。これも後で目を通してみたいと思います。