lionusの日記(旧はてなダイアリー)

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予習はばっちり。

lionus2008-08-21

19日から3日間,奈良国立博物館の夏季講座に参加してきました。
講座の3日目である今日は,講義は午前中のみで,午後は講義で扱った現在開催中の「特別展 西国三十三所―観音霊場の祈りと美」を見学しました。
博物館見学は,夏季講座の一部とされていて,受講生はこの日は無料で(講座でもらった目印を身に付けていれば)特別展と平常展を見学することができます。
講座で観音信仰や西国三十三所巡礼について予習していたので,展示物をより興味深く拝見することができたような気がします。
巡礼曼荼羅霊場に人が巡礼参詣する様子を描いている絵)の「絵解き」について,拝聴していなければ,ただの「絵」として眺めるだけだったと思います。
また,観音菩薩像の「お約束の形」を拝聴したおかげで,今まではいっしょくたにして観ていた仏像の種類(観音菩薩阿弥陀如来地蔵菩薩・・・等)の違いにも注意が向けられるようになりました。
もっとちゃんと勉強したら,かなり面白いのではないかと思います。
特別展は結構なボリュームですので,大人前売り1000円(当日1200円)の価値は十分あるのではないかと思います。また,会場内には現在の西国三十三所の写真の展示コーナーもありました。
三十三所訪ねるのはなかなか大変ですが,1つ1つ順番にクリアーしていくのは,RPGとかでコツコツレベルを上げたり,アイテムを集めてゲームをクリアする行為にどこか似ているような気がします。日本人はこういうのが好きなのかしら。
ちなみに,西国三十三所巡礼したら,地獄には行かなくてすむそうです。
特別展と平常展を見学したら,結構いい時間になってしまった上に疲れたので,「鹿男あをによし」のロケ地めぐりは断念しました。また今度ということで。