修了証をいただきました。
甲南大の公開講座「人の知能と機械の知能」最終回を受講してきました。全6回コンプリートしたので,帰る際に,名前入りの修了証をいただきました☆
今回は「バーチャルリアリティの世界 人間の五感を刺激する技術」(田村祐一先生)でした。
バーチャルリアリティについて,従来もっていた先入観を作りかえる方向で考えがいろいろ整理できたので,面白かったです。
- 究極のバーチャルリアリティ(以下VR)は,映画「マトリックス」の世界。脳を直接電気刺激することにより,五感を得られる。その上,バーチャルワールドでケガをすると,現実の肉体が傷を受けるように,バーチャルワールドとリアルワールドが連動している。
- VRとは,1989年に米VPL社が初めて使用した言葉だとか。→参考ページ
- virtualの意味は日本語と英語では微妙にズレがある。日本語ではvirtualは「仮想」と訳されるが,日本語の「仮想」には”嘘ごと”の意がある。しかし,英語の”virtual”は”supposed””imagined”の意であり,”嘘”や”偽物”の意はない。日本語の「仮想」からは,”うさんくささ”のニュアンスが生じてしまう。
- VRの三要素:Presense(空間の中で存在する),Interaction(対話性がある,例えばユーザの操作により映像が動く),Autonomy(自律的に存在・自己投射性,例えば,ボールが投げ入れられた後,その行為者がいなくなったあともそこにボールは有り続ける)
- セカンドライフの話もちらっと出てました。この講義をするために,田村先生はSLに登録されてみたようです。
- 何故立体視が可能か?→左右の視差。
- 講義でプレゼンされていた,先生が研究されているVRのシステムは:従来のものは受身的(例えば,一方的に見せられるだけ)なのに対し,インタラクティブ(ユーザの動きに連動する)。
- 応用例として,核融合実験のVRシステム(前職で作成)を紹介されていた。核融合炉は非常に大がかりなもので,建築するのはもちろん,試作するのにも莫大なコストがかかる。したがって,VRにより,設計と試運転を一部置換できないかというニーズがある。
- VRは感覚(人間の五感)を拡張する技術。
- VRはダイレクトに意志を伝えるインターフェース:ブレイン・マシン・インタフェースですね。