甲南大公開講座1回目。
甲南大の公開講座「人の知能と機械の知能」，第1回目を聴講してきました。
講座タイトルが「新しいインターネットの世界をのぞこう」だったので，Web2.0とかの話なのかなと何となく思いながら，あまり興味が持てなかったのですが，そうでもなく，なかなか面白かったです。
- WebPageは読むもの＝ユーザに何らかの能動的アクションを要求するが，TVは受動的。
- お年寄りや幼児など，PCスキルが低い＝WebPageにアクセス出来ない→情報格差が生じる→WebPageの内容をTV的メディアに変換することにより，このような情報格差を解消できるのではないか。
- それが，Web2Talkshow。
- 具体的には，CG合成したキャラクターに，WebPageの内容を元に漫才を演じさせ，分かりやすく伝える。講座でビデオを流していたが，以前，NHKで見たことがあったので，びっくりした。NHKと共同研究されているらしい。
- 別に漫才（お笑い）でなくてもいいんじゃないかと思ったが・・・
- 漫才以外にも，Flash（イメージ的には，Flash職人さんが作るウルトラマンガタロウみたいなもの）とか，ニュース番組仕立てのものも考案されていた。無理に漫才にこだわらなくても，これでよいと思った。
- 講座の途中で一旦中断して，受講生からの質問を受けておられたが，「WebPageの情報は一見して1分で見れるとして，漫才化すると例えば5分かかるのではないか？時間の無駄が生じるのではないか？（以上大意）」というのは同感だった。回答としては，要約的なものも考えてあります的なことを答えておられた。
- その他には，新しい検索手法・・・コンテンツホール・・・従来の検索では抜けている部分を探せる方法を研究する，ということをお話されていた・・・ただし，上述のWeb2Talkshowほどにはまだ具体的に進展してはいない感を受けた。
- もうひとつは，Web上では英語メインなので，個々に母語でコミュニケーションできるようなチャットシステムを作っておられるという話もされていた。
- 母語が異なる人間の間でコミュニケーションするためには，翻訳ソフトが必要だが，現時点での翻訳ソフトの質は残念ながら低い。lionusもそのことはまず思ったので，じゃ，誤訳対策はどうするのよと思いながらお話を聴いていたら，例えば日本語を韓国語に翻訳し，その韓国語を日本語に逆翻訳して，ユーザ（この場合は日本語者）に確認させてから送信するという「折り返し翻訳」を採用しているらしいです。なるほど。
- どうも自然言語処理を専門とするらしき人がフロアにおられたようで，講座中にも色々質問をされておられましたが，終了後も残って講師の方にお話をされておられる様子でした。どのくらい長くお話されていたのかはlionusには分かりませんが。
- 公開講座というのは，受講生のレベルがピンキリで，どこに合わせて話をしたらいいのかも難しいですし，また，質問もどんなものが出てくるか予測がつきにくいので，大変だなと思いました。ちなみに今回の講師の方はそのあたりかなりスマートにこなされていたという印象を受けました。
- 次回からは，講師のお名前で検索して，ちょっと予習していった方がいいかなと思いました。今回，講座タイトルからlionusが想定したものと，実際にお話される内容が必ずしも一致しないことを経験したもので。
ところで，甲南大学は初めて訪れたのですが，かなりいい雰囲気のキャンパスでした。
ただ，大学ホームページの交通アクセスの「甲南大学周辺マップ」では行き方が分かりづらく，行きはちょっと迷ってしまいました。阪急岡本駅の北に出て，大学方面に向かおうとしたら，一方通行や行き止まりの道で阻まれ，試行錯誤しながら何とか現地に辿り着きました。帰りの道は他の人について行ったので，お陰さまでデフォルトな行き方が分かりました。一旦阪急岡本駅の南を進む必要があった訳ですね。
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最近は，仕事主体の生活で大阪方面に出ることが専らだったので，久しぶりに六甲山系の南のふもと＝神戸あたりの地域を歩き，特に何がどうということもないのですが，やっぱり神戸（阪神地域）っていいなと思いました。
大学進学後，六甲の南の地域を知り，このあたり独特の，モダンでカラっとした風通しのよい雰囲気に感銘を受けました。北に山があり，南に海（瀬戸内海）があるというのは，本当に良いと思います。何故だかよく言語化できないのですが，lionusはこういうの大好きです。
甲南大から阪急岡本駅まで歩く間に，妙に気分がリラックスして元気になったので，そのまま阪急で三宮まで行き，旧居留地から元町商店街を経由して，ハーバーランドまでぷらぷらお散歩してしまいました。
何と説明してよいのか分かりませんが，今日一日，本来の自分に落ち着けるような元気を得られたような気がしました。
