lionusの日記(旧はてなダイアリー)

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土星とメランコリー―自然哲学、宗教、芸術の歴史における研究(占星本ではありません。)

土星とメランコリー―自然哲学、宗教、芸術の歴史における研究

土星とメランコリー―自然哲学、宗教、芸術の歴史における研究

大学図書館の書棚の間を歩いているときに,背表紙がぱっと目に入って読んでしまいました。
占星本としての認識ではありませんが,土星の象徴について理解を深めるためには非常に重要な文献だと思います。
タロットの象徴解釈(「運命の輪」とか)にも参考になりそうなところもありました。
四気質説とメランコリーについての記述は,心理屋にも興味深いところです。
しかし,副題通り「自然哲学、宗教、芸術の歴史」についての研究なので,普段この手の本を読みつけておらず,そもそも当分野の知識が全く不足しているlionus猫にはかなり難解な本でした。やたらと分厚いしさ(674ページ)。
一応本文は通読しましたが,いつか頭の中で何かが発酵してこなれた頃に,今度は後半の訳者解説を読んだ上で再読してみたいです。