lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

最も真剣な受講生。

上記記事で国試対策授業受講生の真剣さについてふれましたが,同程度,もしかしたらそれを上回る真剣さを受講生から向けられた「授業」があったことをふと思い出しました。
それは教育実習生として母校の高校でさせていただいた「大学受験テクニック」のお話です。
以前の記事でその「大学受験テクニック」の元となったについてふれています。
その本に基づいて実行したことを,現役高校3年生の後輩に向けて,B4版1枚程度のレジュメを作成・配布させていただいた上で,アジ演説よろしくお話させていただいたのです。
本来なら,教育実習の指導教諭の先生の担当時限=lionusの実習授業時間であったものを,先生のご厚意というか,ご興味により,手前勝手な経験談を好き勝手お話しすることになった次第でありました。
そんな大学受験体験談(テクニック解説)を授業時間をわざわざ割いて話すなんて,lionusの出身大学はどんだけ〜などと言われそうですが,別にそんな大した大学ではありません。ただ,lionusが出た高校は「どこの大学に行くかというより,そもそも大学に行けるかどうかが案じられる」というような駄目駄目なトコロだったので,このような訳分からん実習授業(?)をする羽目になったということなのです(爆
そんな型破りの実習授業をおこなって随分な年月が経ちましたが,当時,初夏の教室で見た受講生(高校生の後輩)の燃えるような,突き刺して背後へ突き抜けるような痛いほどの真剣な眼差しは忘れることはできません。
どうせ俺ら私らは馬鹿だからまともな大学へは行けないしというような性根を持ってはいけない,大学受験は問題解決過程そのものであり,高校受験で烙印を押された「偏差値」にこだわらず,戦略を立て冷静に理性的に片付けるべきものである,ということが結局どれだけ伝わり実を結んだのかは,寡聞にして知りません。
でもあの暑い,いや,熱い眼差しで迫ってきた後輩たちの何らかの役に立てれば幸いであったと,今になって「妄想」するのです。