lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

(遅ればせながら)平成19年度情報教育研究集会参加。

11月9日〜10日に行われた,平成19年度情報教育研究集会に参加してポスター発表をしてきました。
テーマは,以前何度か日記で書いている動画教材の利用についてでした。
ポスターを見に来て下さった先生方には,心より御礼申し上げます。
同じテーマでJSiSE@信州でも発表したのですが,その時は口頭発表だったので質疑応答の時間があまりなく,動画教材を使うことそのものよりも,従来のリアルタイムな教員の説明(モデル画面提示+口頭説明)を繰り返し見られる動画教材に落とし込んだこと,および動画教材を使った自学自習という状況を作り出すことにより,教員の説明についていくという受身的な姿勢から,自分でやらないと始まらない(終われない)という能動的な姿勢を喚起する構造を作り出すことがポイントであったことについてアピールし,意見をうかがうことがあまり出来なかったような消化不良感がありました。
よって,実際に大学等で情報教育をなさっておられる先生方が来られる研究集会で,ポスター発表をし,ご興味を持っていただいた先生方とざっくばらんにお話をさせていただこうと思ったのです。
おかげさまで,lionusの他にも動画教材を実際に使用されておられたり,あるいは使用を検討されておられる先生がかなり*1おられることが分かりました。また,使用を検討されておられる場合,何を問題だと考えておられるかについても知ることができて興味深かったです。
中には,動画教材の作り方について,一連の(単元)説明をどのように区切るのがよいかとか,説明の出し方やその説明をどの程度の時間(何秒)出すのが最適か等,心理学的に研究したらどうかという意見もありました。
lionusもそれは出来ればよいと思うのですが,そういう細かいことを検討しようとすると実験研究できる環境が必要になるので,残念ながら今の立場ではなかなか難しいかなと思いました。
とりあえず今は色々な授業で動画教材を使ってみて,そこから今後につながるネタが出てきたらいいかな〜と適当に考えているというのがlionusの本音です。
まあ,ネタにならなくても,10年前にこの手の仕事(情報教育関係の授業)をし始めてから,ずっと悩みであった,「受講生の進度の差」が(授業を進める上では)問題にならなくなったということは非常な進歩(収穫)であったとつくづく思うのです。
と,このように自分的には無事済んだ&楽しかったポスター発表でしたが,在席責任時間(コアタイム)が12:15〜14:30だったので,他の発表を拝聴する時間がほとんどありませんでした。*2
mkawanoさんの発表されたセッションとその他をちょこっと聴くくらいでした。
mkawanoさんの発表では,今まで日記を拝見していてもよくイメージがつかめなかった授業運営のお話を聴くことができ大変よかったです。自分はwikiで何かを作ったことがないし,しかもMoodleを併用してどのように使っておられるのかイメージがいまひとつ湧かなかったのですが,百聞は一見にしかずですね。
きめ細やかな準備をすることは確かに大変だけれども,それは授業をおこなうことから派生する教員のストレスを低減するだけではなく,学生のストレスも低減することに絶対つながっていると拝聴して感じました。

*1:もちろん,全体からするとごく少数ですが。

*2:午前中の発表は聴くことは可能でしたが,朝起きられず自分の発表のコアタイムに間に合うので精一杯だったもので。