lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

感情の機能。

タイトルは小難しそうですが、全然学問的な話ではありません。
研究会の後、メンバーの先生方と飲みに行ったのですが、その中のひとりが、ご自分が今されている研究の話(大変だ、とか)をlionusにしてこられました。lionusはそのテーマについては門外漢なので、雑談的に聞くだけなのですが、どうも以前からその話を聞くと必ず「むかついて」きて、自分でもその理由が分からないので、非常に心地の悪い思いをしていました。
この日も、同じようにむかむかしてきて、でもなぜむかつくのか分からないし、しかし社交的な意味ではそれなりに繕わなければいけないわということで、その場に居て対面しているのが辛くなってきました。
しかし話はまだまだ続きます。話題がそこから逸れないのです。
ついに、「だから先生はそれで何をされたいのですか」的な斬り込みを入れてしまいました。
#こんなことは双方一杯入った場でないと言えないです(恥
そこから、絡まった毛糸の玉がほぐれるように、なぜlionusがその研究の話を聞くと必ず心地の悪い思いをするかが判明したような次第です。
簡単に言えば、ご本人自体がその研究絡みでアンビバレントな感情を伴う経験をされていて、そのアンビバレントを抱える心地悪さが辛いということだったようです。
その心地悪さが、表面上楽しくわくわくするものであるはずの研究話の裏側にびったりと貼り付いており、どうもlionusはその裏側からの雰囲気を自分自身の心地悪さとして感知していたようなのです。
ご本人は自分が心地悪さを抱えているということは薄々感じてはいたものの、はっきりと言語レベルに落とし込むことは出来ていなかったようなので、上記の「斬り込み」に始まったやりとりの中で、そのことをlionusが鏡のように映して見せた形になり、ご本人とlionus双方、訳分からんながら気持ち的には納得してしまいました。
感情が一種のセンサーとして働いていることを実感させるような経験でした。