lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

聞く人を元気にさせる発表。

第48回自己意識研究会に参加してきました。
テーマは「Meadを工学す−適応的対人行動の心的資源を自己意識から探る−」(追手門学院大学経営学部、金川智惠先生)だったのですが、Meadそのもののお話というよりは、社会的知能のお話、発表中の言葉でいえば「かしこさ」の研究についてのお話でした。
「かしこさ」*1というのは、社会の中で「おとな」として上手くやっていく能力のことを示しているそうで、モデルを仮定し、質問紙を用いた実証的研究をされている「巧さ」には感銘を受けました。
ただし、「かしこさ」というものはその時々の社会・文化によって規定され、基準は時にドラスティックに変わりうる(例:日本の敗戦前後)ので、そのあたりは研究する際には承知おかねばならない、という趣旨のことが研究会の先生から指摘がありました。
それをふむふむと聞く一方、「かしこさ」は重要だ。それでは、日本で古くから言われている「徳」といったものについてはどう考えられるのかな・・・と漠然と思いました。
あと、適応には「適度なナルシズム」というものが必要であることについては同意しました。私もそのあたりのことについては今後考えていきたいと思っていたので、当日配布された資料をもとに文献を確かめておきたいと思います。
本日は、懇親会まで参加させていただきました。
院生の方が多く、「若いっていいなぁ」「私も学生になりたいなぁ」とか思ってしまいました(ショボーン
しかし、帰りの電車の中で月1の心理判定員仕事について話したところ、lionusの出身校は恵まれている!某K大ではそんな口回ってこない!と半ば諭されるように某先生がおっしゃったので、はっとしました。*2
確かに今のlionusは「苦労」はしていますが、今までそれなりに仕事*3が回ってきてなんとか干乾しにならずに済んでいるのは、神様がまだlionusを見捨てないでいてくれている証左なのかなと、いささかナルシスティックな感想を持ちつつ、周囲の方々に改めて感謝しました。
先週の日曜にあった普段参加している研究会の時は、起きたら昼過ぎで、体もダルダルでズル休みしてしまいました。
しかし今日は、昼前に起きることができたので何とか京都まで行ってきたのですが、秋の京都は大変です。普段から仕事で行っているので、それなりに承知はしていたものの、平日と日曜では人ごみ(渋滞)パワーが違いますね。
前回8月の件四条河原町から市バス201系統逆周りに乗ってしまった)に懲りて、今日はJR京都駅から206系統を使ったのですが、想定所要時間より30分ほど多くかかったので、会には少々遅刻してしまいました。
次回は12月23日なのですが、休日でクリスマスイブ前なので、冬の京都といえども油断ならないかも。

*1:最近のキャリア教育絡みの話でもあるようで、あちこちで引っ張りだこの人気があるそうです。

*2:心理判定員は月1と頻度が低いし、lionus自身は臨床志向ではないので、時々もう辞めようかなぁと思うと、その直後にやっぱり続けようと思わせるような出来事があるので、どうのこうの言いながらも続いている、といったお喋りがきっかけ。

*3:心理判定員は収入に占める部分はわずかなもので、コンピュータ関係で生活が支えられているのですが。