lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

自分の中では大革命。

この日記では何度か動画教材について書いていますが,この春は情報リテラシー系の授業のみで利用していたのを,この秋からはホームページ作成(HTML+CSS)やSPSSによるデータ分析の授業でも動画教材を導入してみました。
PCで実習する授業(言い換えればPC教室でおこなう授業)は全て動画教材を使っていることになりました。
情報リテラシー系の授業では,以前は口頭説明+モデル操作で説明していたことを丸ごと動画にしてしまい,完全自学自習にしているのですが,HTMLやSPSSの授業の場合は,操作そのものに加え,知識や概念も併せて教えないといけないので,授業では動画教材を見せつつ口頭による説明をしてから,その動画教材による自学自習(作業)に取り掛かってもらうデザインにしています。
しかし,実習内容を丸ごと動画にしていることは情報リテラシー系の授業と同じなので,lionusの説明はそこそこに,動画を閲覧しながら早速作業に入る受講生もいます。
私はそれでいいと思っています。授業でもそのように言っています。
人間は自由であり過ぎるとかえって困ってしまう(例:「選択肢が多すぎると意欲が削がれる」)生き物ですが,選択肢が無いよりは有る方が幸せなことは確かです。
さて,動画教材によりめいめい自学自習する状況になると,HTMLの授業では,動画教材では教示されていないが,その学習内容に関連することを「勝手に」やり始める行動が散見されるのが面白いです。
まだHTMLの話をし始めて間が無いので,文字周りの簡単なことと,画像を表示させるぐらいの話しか扱っていないのですが,サンプルとして用意した画像だけでなく,インターネット上の素材サイトからもらってきたり,自分のホームディレクトリに以前から保存していた画像を使ってみたり,文字色(FONTタグで指定)をRGB値をあれこれ書き換えて(まだその辺の理屈は教えていないのですが),ブラウザ上で色が変わるのを見て面白がるような試行錯誤学習が発生していました。
それぞれの受講生がどのような行動をしているか「観察」するのはなかなか面白いです。
受講生のレベル(モラル及び学習能力)がある程度期待できる場合,自由な自学自習は受講生も講師も楽しいですね。