東京大地震は必ず起きる(多分東京の方がもっと怖い。)
- 作者: 片山恒雄
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/10
- メディア: 新書
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阪神・淡路大震災の事例を参考にしつつ,1997年に発表された東京都による「東京都における直下地震の被害想定に関する調査報告書」を専門家の目から詳しく検討し,東京に大地震が発生した際の被害について論じているところは興味深く読みました。
東京で阪神・淡路大震災レベルの地震に遭ったら,lionusは生き延びる自信は全くありません。
阪神・淡路大震災についても,もしあの地震に夕方の三宮などで遭っていたらと考えると,無事であることは非常に低い確率だったと思います。
「我が家を壊れにくくし,火災を出さない」ことを徹底すれば,都市の震災は大幅に軽減する。それでももらい火で火事が起きてしまったことを考えると,地震保険への加入が大切になる。*1(中略)
地震から,自分の命,家族の命,そして,地域の生活を守るには,結局家を強くすることしかない。
とはいっても,いつ起こるのか,そして起こるのかどうかも分からない地震に備えて,大枚はたいて耐震改修をする気にならない人が大多数なのが現状です。
どうすれば耐震改修が進むか,については「しかるべき耐震補強をした建物が地震で被害を受けたら,建て直しを含めて被災建物の補修費用の一部を行政が保証する」というシステムを提言している目黒公郎氏との対談が最終章に載っていますが・・・