lionusの日記(旧はてなダイアリー)

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マス・コミュニケーション研究への招待(時代を感じます。)

マス・コミュニケーション研究への招待

マス・コミュニケーション研究への招待

目次を見て内容分析についての記述があるようだったので,読んでみました。
書名の通り,マス・コミュニケーション研究についての概論本です。
この分野は全くの門外漢だったので,ふむふむと思いながら読みましたが,本書を読む主目的であった内容分析については,少々期待外れでした。内容分析を用いた具体例として著者本人による論文が収録されていましたが,実質は新聞記事の量的分析(あるテーマについての記事の行数)で,内容分析についてはほとんどなされていないものでした。
しかし,コミュニケーション論についてはそれなりに勉強になったので読んでよかったです。
最後の第6章は「自由主義社会と社会主義社会のマス・メディア」だったのですが,出版年が1988年でベルリンの壁崩壊前という時代を感じさせました。