lionusの日記(旧はてなダイアリー)

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生活習慣病に克つ新常識―まずは朝食を抜く!(食べないという選択,そして運動も。)

生活習慣病に克つ新常識―まずは朝食を抜く! (新潮新書 (015))

生活習慣病に克つ新常識―まずは朝食を抜く! (新潮新書 (015))

朝食を抜く,というところから始まり,現代の飽食日本において「普通の」食習慣を続けていると食べ過ぎになってしまうことを説いています。そしてその「食べ過ぎ」が生活習慣病につながることを指摘しています。裏表紙のプロフィールによると,著者は「労働科学研究所元所長」で「生活習慣病全般を長年研究してきた予防医学の第一人者」。

私は常づね,日本人に胃腸病が多いのは,
1,食後せかせかと動き回り,血液が胃に回らないため,消化液が十分に分泌されず消化不良となる
2,食後イライラしたり怒ったりして,血液がストップするため,胃酸が胃壁を傷つける
3,消化液の分泌が間に合わないほど食べ過ぎるため,消化不良,胃もたれを起こす
といった,食習慣によるところが大きいと思うのです。

普通に仕事をしている人なら,朝食,昼食を食べた後休まず活動することになりますから,当然胃に十分な血液が回らず,図らずも胃を痛めつけてしまうということらしいです。もし食べるとしても軽いもので済ますとか,食後休むなどの配慮が求められるということです。

私は研究所に勤務していた間は,朝食はもちろん,午後に大事な仕事を控えた時の昼食は摂らないように心がけていました。食べると眠くなってしまい,能率が落ちるからでもあります。
それがいつしか習い性になってしまい,朝,昼なし,晩だけの一日一食になってしまいました。そのかわり,あとは寝るだけの晩は,飲みながらゆっくり時間をかけて食事を愉しむようにしていました。

大した仕事をしていないlionusですが,上に同じくです。晩酌の習慣はありませんが(笑),夜は好きなように「しっかり」食べています。
「食べない」ということに支持が得られたようで,納得しながら本書を読んでいたのですが,食べないことに加え冷水浴や運動の効能も説かれていたのが新たに参考になりました。
巻末付録「小山内式健康法の四か条」を引用します。

(1)朝食信仰を捨てて,空腹で働くことを習慣づける。食事を摂った後は,きちんと休む。「親が死んでも食休み」を守ること。
(2)風呂上りにはシャワーで冷水を1分間ほど浴びる。できるだけ子供の時からこれを習慣づける。どうしても寒くて耐えられない,という場合には温水と冷水の交代浴をするとよい。
(3)週に2,3回,空腹時に20分〜30分のゆっくりとしたランニングを行う。時速4〜7キロ(伴走者と話しながら走れる程度の速さ)が目安。高血圧や50代以上で辛い方はウォーキングから始めてもよい。*1
(4)肩こりや腰痛の予防のため,体幹筋トレーニングを行う。終了後,10回程度,膝の屈伸を実施すること。
<lionus注>体幹筋のトレーニン

  • 上体そらしの運動/50回:うつぶせになり,足首をしっかりおさえてもらった上で,上体をそらす。上体をそらしたら,そこではとまらず,うつぶせに戻ったところで力を抜き,2呼吸休む。
  • 背のばしの運動/30回:あおむけになり,膝を伸ばした状態で腹筋運動の要領。足首はしっかりおさえる。上体が起きた状態ではとまらず,あおむけに戻ったところで力を抜き,2呼吸休む。

(3)と(4)が出来ていないな〜。朝早くか夕食食べる前に運動するか,ってことになるけれど・・・

*1:空腹時というのは厳守。食事後の運動は胃に血液が回らなくなり胃を痛める原因となる。