lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

冥王星そのものよりも。

冥王星外し、惑星数8に 国際天文学連合が新定義asahi.com 2006年08月25日)

チェコプラハで総会を開いている国際天文学連合(IAU)は24日午後(日本時間同日夜)、惑星の新しい定義について採決し、太陽系の惑星を「水金地火木土天海」の8個として冥王星を惑星から外す案を賛成多数で可決した。冥王星は1930年の発見から76年で惑星の地位を失い、世界中の教科書が書き換えられることになった。
総会に提示された四つの決議案の採決の結果、冥王星は、惑星とは別に新しく設けられた「矮(わい)惑星」というジャンルに入ることになった。冥王星を含む海王星以遠の天体を総称して「プルートニアン(冥王星族)天体」と呼ぶ決議案は、否決された。
(後略)

最近話題になっていた冥王星惑星から外されたニュースです。
占星では月も他の「惑星」と同じく扱い,もちろん冥王星も入れた「10天体」を使用してチャート解釈をします。中には,その10天体だけでなく小惑星なども解釈に取り入れる人もいます。
「惑星」の地位を失った冥王星の(占星での)扱いについては,TVニュースでも占い師にインタビューしていたり大いに関心が持たれるところですが,lionus自身は,今までと同じくチャート解釈には使っていこうと思います。*1今後,「使える」という実感が無ければ止めますが。
lionusにとって今回の件は,冥王星をチャート解釈に使うか否かということよりも,12サインの支配星について考え直すきっかけになりました。
土星以遠の3天体を入れた場合:

天体 サイン サインの三区分 サインの四元素
水星 双子・乙女 柔軟・柔軟 風・土
金星 牡牛・天秤 不動・活動 土・風
太陽(地球) 獅子 不動
活動
火星 牡羊 活動
木星 射手 柔軟
土星 山羊 活動
天王星 水瓶 不動
海王星 柔軟
冥王星 不動

なんで水星・金星だけ2つの支配サインを持っているのだろう(いびつだ)と思っていたのですが,納得ゆく考えに出会ったことがありませんでした。
一方,古典と同じく土星までの天体のみの場合:

天体 サイン
土星   水瓶 山羊
木星   魚     射手
火星 牡羊        蠍
金星  牡牛       天秤
水星   双子    乙女
月・太陽(地球)     蟹 獅子

全角スペース駆使のローテクのため,もしかしたらズレているかもしれません。
牡羊座をチャートの1ハウス上にくるように表を作り変えたら,天体の並びも(月・太陽以外は;占星は天動説ですし)実際の惑星の順番と同じく揃いました。きれいな配置です。なお,これはlionusのオリジナルではなく,某掲示板のどこかのスレッドでチラっと見て,しばらく後で思い出し納得した配置です。
これを見て,今後は12サインの支配星については土星以遠の星は使わないことに決めました。トランジットやネイタルチャートでは従来通り使い続けますが。
ところで,lionusは,ASC合天王星のため,天王星(とその象徴するもの)には親近感を持っています。しかし,その天王星が水瓶サインの支配星であることには違和感を感じてきました。水瓶太陽の人(いわゆる一般にいう水瓶座の人)は天王星の象意である「変わり者,個性的」といった性質はあるようですが,同じく天王星の示す「革新性,先進性」といったものはあまり感じられない,むしろ「保守的」な人が多いような実感がありました。あくまでも印象ですが,どちらかというと女性はじゃじゃ馬的な人が多く,その点では「先進性」があるとも感じられましたが,男性は浪花節的というか旧守的なタイプが多かったような気がします。
土星以遠の星を使わない→水瓶サインの支配星は土星,ということになると上記の違和感は解消します。
つまり,

  • 女性はじゃじゃ馬的→家庭に大人しく収まっているのには物足らず社会的活動(給料がもらえるものに限らず)に進出する等と考えられる。形になるもの,人に認められることを求める。
  • 男性は旧守的→土星イメージそのままで解釈可。

*1:東海村の臨界事故のチャート(T射手冥王星タイトにASC合)など見ると,冥王星はチャート解釈には無視できない気がします。