lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

今回はそばぼうろ。

月1の研究会に参加してきました。今日はどなたのおごりか知りませんが,「そばぼうろ」の袋が回っていました。

  • 経営情報学部なら,代表値と散布度について(Y先生がおっしゃっておられたように)徹底的に電卓使用の手計算をさせ,ある程度マスターしたところで「でも実はExcelの関数を使うと一発で出来るんだよ〜ん」ていうのが「Ⅰ」の最低限目指すところでいいのではないかなと思いました。*1
  • 他に,データの種類に応じた適切なグラフの選択なども。数字をこねくり回すというよりも,データから何を読み取ってどう表現するかというのが経営系の学部では必要になると思うんですよね・・・実際されておられるか聞きたいなと思ったのですが,発表の趣旨とは外れてきそうなので敢えて聞きませんでした。
  • あと,移動平均なんかはされておられたのかなぁ。
  • 「Ⅱ」の方では点推定と区間推定までが出来るといいんじゃないかと思ったり。仮説の検定については,具体的な例を何度も何度も見せないと(演習しないと)文系の学生さんには身につかないんですよね・・・仮説の検定よりは「トリビアの種」のようにサンプルをとって母集団を推定するっていうのは学生さんにとってイメージはしやすい話のはずだし,経営系にはこちらの方が有用なのではないかと推測(マーケティング系とかだとアンケート調査をして,検定かけたりすることが多そうだけど)。
  • 全体的にみて,理系出身の方の考える「統計学」をされているのかしら(数理中心)と思いました(それがイケナイという考えはlionusにはありません)。
  • Excelの関数を使って「パッ」と出すだけではまさにブラックボックスになってしまうので,基本的な記述統計値くらいは電卓で計算する経験は必要だと思います。
  • STDEVP関数を挙げておられたけれど,STDEVとの違いは説明されておられるのかしらん。ちょっと気になったところ(←気になったんだったら聞けよ!;へたれlionus)。
  • ま,3年次以降の専門科目を持っておられる先生方から特に注文が出ていないのなら,内容はこのままでいいと思うのです。電卓叩きまくるのもいい思い出になるかも(笑*2
  • 次の発表は,目的が(確か)5つほど挙げられていましたが,それぞれ違う要素が交じり合っているようで何を目指されているのかlionusの頭では理解し難かったです。
  • でも数学教育系のメンバーの合意はすでに確実なものがあるのだろうし,何よりもTS先生がノリノリですから,またどんどん結果を出してゆかれるのだろうなということは感じました。

*1:Y先生は平均値と標準偏差とおっしゃっておられましたが,中央値なども必要だとは思いました。

*2:心理学実験の授業で,t検定の計算を電卓利用してやってくることが課題になっていたことがありましたが,同じ班のメンバーが見事に全員計算結果がバラバラで一致せず,誰が正解なのかそれとも皆間違っているのか皆目見当がつかず,担当の先生に「どうしましょう?(レポート書けないよ〜)」と涙目で訴えたら,「んあー,俺も分からへん」と返されてしまった思ひ出・・・