大宰府と福岡。
先の週末（25-26）に大宰府と福岡にlionus＆lionus母＆lionus妹の3人で旅行してきました。
事の発端は，lionus母が「九州国立博物館に行きたい」ということでした。費用は母もちのコバンザメとしてお供させてもらったというわけです。
大宰府天満宮
まず福岡天神から西鉄で大宰府に行きました。当日の2月25日は道真公の命日だそうで，イベント（神事）が行われており，珍しいものを見させてもらいました。名物の梅の花は今年は随分開花が遅れているらしく，ほとんどがまだつぼみ状態で早咲きの白梅がちらほらというのが残念ではありました。
おみくじを引こうと思ったのですが，昨年8月に某研修で福岡に来たついでにお参りした際，非常に良い卦が出ていたので，せっかくの良い卦を上書きするのもどうかと思い引きませんでした。絵馬もその時に奉納していたので，今回はお守りを買って帰りました。
悪趣味とは思いながらも，奉納してある絵馬をちょっと観察。メモや写真で残しているわけでないので，字句はあやふやですが，こんなものがありました。
昨年浪人した友人たちが今年は皆笑えますように。
男性のようでしたが，君はいい男だ！と感心しました。
一方こんなものも。
お金持ちになれますように。仕事がうまくいきますように。幸せになれますように。
これも名前からすると男性のようでした。
1文ずつ3行で書いてあるのではなく，横書きで絵馬の上部から，横，縦，横，と整理されていない寄せ書きのようにとりとめもない空間配置で書かれていました。書いてある内容自体とりとめないですし・・・
失礼ですが「君はお金持ちにはなれないよ多分」と思ってしまいました（ごめんなさい）。
これはlionusの勝手な思いなので，本当はちゃんと作法のようなものがあるのかもしれませんが，絵馬は神様へのお願いプレゼンのようなものなので，自分が何を願っているのか，成就させたいのか他の人にも理解できるように書くべきだと思います。
だから，他の神社でも絵馬をちょっと見たりした時に，
○○大学××学部に合格できますように。
と書いてあれば理解できますが，
大学に合格できますように。
などと特定の対象を明らかにしていない場合には「大学ならどこでもいいんかい！そんなんじゃ神様もお願いのされ甲斐がないよ」と意地悪にも感じてしまいます。
九州国立博物館
昨年の10月にできた九州国立博物館は，大宰府のすぐ近くで，屋根のついた全天候型エスカレーターと動く歩道でつながっています。ほとんど自分の足で歩くことなく博物館入口に到着します。
建物は1階がミュージアムショップやホール等，2階が特別展示室，3階が常設展示室という構造でした。各階はエスカレーターでつながっています。
かなり広く展示物も多数なのですが，どうもあまりいい印象を受けませんでした。
特別展は『中国 美の十字路』で，中国からの借り物を多数展示していて，珍しいものを随分沢山見ることができ興味深かったです。
しかし，肝心の常設展示エリアが，ひとことでいえば「消化不良」だと感じました。
事前に博物館のFAQで「一概には申し上げられませんが、おおむね２時間程度が目安」と書いてあったのでそのくらいの分量なのだろうと思っていましたが，きちんと観ようと思ったら常設展示だけで3〜4時間弱はかかるのではないかと思います。つまり，非常に貴重かつ豊富な展示物でありながら，横目で流しながらそそくさと通り過ぎてしまう状態なのです。
一応，11のテーマに分けて展示してあるのですが，全体的に動線があまり考えられていないのか，順番に見て歩いているだけでも右に左に引っ張りまわされて無駄に疲れてしまう印象でした。・・・観覧者を疲れさせることは実は承知しているのか，従来の博物館に比べ部屋のあちこちに椅子が置かれてはいましたが。
展示の流れも，観ていると時代が上がったり下がったり時間の流れが分かりづらいところがあり，内容は豪華なはずなのに「寄せ集め」感がありました。
私は考古学系には全くの素人なので，外れているかもしれませんが，（展示を設計するはずの）学芸員さんが十分に練れておらず，大量の要素（展示すべき所蔵品）の海に溺れてしまっているのか，（複数いるとすれば）チームワークがまだバラバラなのかもしれないと感じました。
週末のせいか中高年の団体客が多かったですが，半日そこで過ごすくらいの構えで1人で行くといいかもしれません。
福岡中洲
福岡天神に戻り，お茶休憩をしてから夕方に予約をしておいた中州の店で夕食。
季節柄「ふぐ（ふく）」を食べたいということで，かなりの贅沢をさせてもらいました。ふぐも美味しかったですが，他の魚も美味しかったです。母様どうもありがとう。
