前頭葉の謎を解く―心の宇宙〈1〉 (学術選書)(目下謎解き中。)
フィギュア女子中継を見てしまったので,徹夜です。しかし昼寝ると夜眠れなくなるので,今日は能動的活動をあきらめ,受動的活動=読書の日にしようと図書館に来ています。
- 作者: 船橋新太郎
- 出版社/メーカー: 京都大学学術出版会
- 発売日: 2005/12/01
- メディア: 単行本
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私の最初の計画は,『前頭葉の謎を解く』と題して,前頭連合野で行われてきた主として生理学的な研究をまとめてみよう,というものだった。しかし,書き進めていくうちに,だんだん本来の意図とは違う方向に向かってしまった。(中略)
私が前頭連合野の機能をこのように考え,それに基づいてこのような研究を行ない,このような結果を得た。それについてこのような解釈をし,これから生まれた疑問についてはこのような研究をしていきたいと考えているという,私のメモのようなものである。
前頭連合野,ワーキングメモリなど全く知識がなかったので,読んでいて新鮮だったです。
しかし。
3秒の遅延期間をもつODR課題の訓練に,1.5〜2ヶ月の期間が必要である。実験室に動物を慣らせる訓練から数えると,2〜2.5ヶ月程度かかることになる。しかし,ODR課題は研究のための基本課題であり,この課題だけでは研究はできない。そこで,ODR課題を一部変更したさまざまな課題を動物にさらに訓練することになる。したがって,大脳皮質連合野を対象にした行動生理学的研究では,動物の訓練だけのために半年や長ければ1年を費やすことになる。課題の訓練が十分にできたところで,本実験としての神経生理学的な研究が始まる。
ひえええええっ。*1
本筋とはちと外れたところに驚いてしまいました。
誰か「スパイ」がそおっと研究室に忍び込んで,苦労して訓練中のおサルさんを暗殺してしまったらどうなるのでしょう。ガクブル。