lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

短気は損気というが,頑固は?

こんな子は勉強ができない(1)勉強ができない理由・できる理由

勉強の苦手な子は、頑固な子が多い。変なところで頑固。

研究会の後,雑談していたら同じようなことをおっしゃっている先生がおられました。この引用文のように「勉強が苦手な子」という類型ではないのですが,ものすごい頑固な学生がいて,とある仕組みを教え「ほら,こう動くでしょう」と実際に動作することを目前に示しても,その仕組みの結果であることを絶対に「納得」しないので対応に困る,といったお話でした。

さて、子供の頑固さとの戦い方に、講師の力量が表れると思う。僕は短気だから、子供が自分の言ったことを守っていないとすぐ叱ってしまう。直球しか投げられない。
(中略)
だから最近は、「途中の式を書くのと、全部暗算でやるのと、どちらが計算を正確で早く解けるか実験してみよう」と僕の考えを最初に押し付けるのではなく、子供に結論を出させ、花を持たせてやる。骨が折れる作業だ。
とにかく命令調で指示して、子供に意固地になられるのは一番まずい。

上記リンク先の塾の先生は,塾という競争の厳しい世界におられる故か,非常に根気強く取り組まれていると思いました。
ただ,以下のようにも書いておられます。

本音を言うと、計算式や単語を書かない子は、「素直さが足りない」「地頭が悪い」と思わざるを得ないし、将来「仕事のできない、柔軟性のない人間」になる可能性を秘めている。
どう指導していこうか?

塾の中でいくつかの側面は「矯正」されたとしても,(通常の場合)根本的な「気質」までは変えることはできないので,「どう指導していこうか?」という悩みの先には,「自分の指導はこの子どもの”本性”に抗し切れるだろうか?」「”本性”の圧力にいつか無駄骨に終わるのではないだろうか?(この子どももいつかは卒塾していくので)」といった悩みがありそうな気がしました。
気質(本性)の圧力を吹っ飛ばすだけの力を持つのは,本人の後天的な自覚であり,その自覚を促すのは絶対的な恐怖および不安といった要素,または強い欲求(なりたい,やりたいといった気持ち;ポジティブ要素?)なのではないかと思いました。
・・・難しいことを考えると知恵熱が出るのでこの辺にしておきます(苦笑