試験問題には罠が。
指導教授ネタです。
今の大学*1ではどうだか知りませんが，前の大学では，試験問題に仕掛けをするのが常でした。
その仕掛けとは，選択肢問題の正答が，何かの言葉になるというものです。
毎年，その授業*2の試験前には，「今年のキーワードは何か！」と，冷戦時代も顔負けの情報戦が繰り広げられたものでした（←大嘘
さて，大問1のキーワードが「シツゴニツイテ」であった年のこと。続く大問2は「大問1について説明しなさい」だったとか。まあ，ブローカ失語とウエルニッケ失語についてそれなりに説明すればOKなわけですが・・・そこには指導教授本人も予想していなかった罠があったのです。
選択肢を微妙に間違えた場合，その他の大問2が誕生するのです。
- 間違いその1
- 「ソツゴニツイテ」→卒後について述べる問題に変身。「僕は卒業後は司法書士を目指します」など，卒業後の予定や夢の数々が語られた。
まあ，これはちゃんと書いているから点数をやったけどね。
- 間違いその2
- 「シタギニツイテ」→下着について述べる問題に。「男性用下着にはブリーフとトランクスの2種類あり・・・」等々，下着について真面目に（？）述べる答案続出。比率的には「ソツゴ」よりこちらが圧倒的に多かったらしい。
試験終了直後に，友人から「シツゴだけどシタギ」の噂を聞き，さぞかし（あのキャラなら）面白がって喜んでいるだろうと思いましたが・・・
みんな不真面目だ。試験問題にこんなものが出ておかしいと思わないのがおかしい。
と，憮然とした顔で，結構ご立腹だったのです（意外や意外）。
「いや，先生だからこんなものが出てもおかしくないと思ったのかもしれませんよ」とツッコミを入れたくなりましたが，むすーっと横を向いてブツブツ言っている姿を見て，やめました（恐ろしい）。
本人がいくらアナーキーなキャラだからといって，他人のアバンギャルドは許せない，ということをひとつ学んだ気がしました。
