lionusの日記(旧はてなダイアリー)

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心理学方法論(朝倉心理学講座1)

心理学方法論 (朝倉心理学講座)

心理学方法論 (朝倉心理学講座)

オンラインの通信制大学の受講生から、定期試験終了後に、事務室経由(試験終了後は、科目の担当教員に個別質問できない仕組み)で「心理学の参考書を教えてください」という質問があったので、一般教養向けの心理学教科書1冊と、個人的な趣味の心理学的読み物1冊と、あと何に興味があるのか分からないので、心理学全般をカバーするシリーズを示しておこうか、と海保先生監修の「朝倉心理学講座」シリーズをオススメしました。
と、いっても、このシリーズは一度通しで読みたいな、と思って放っていたもので、オススメしておきながら自分は読まないのはいけないなと思ってぼちぼち読んでいます。
まずシリーズ1冊目の「心理学方法論」。これが渡邊芳之先生編著、でかつシリーズ全体が海保博之先生監修というのがこの講座シリーズを読みたくなったきっかけです。
本書の内容は、うっかり一般的な「心理学研究法」の本だと思って読んだらびっくりすると思います。
心理学の方法って何よ?という意識を下敷きに、何でもありなんだな(ただし、形式的なことよりも実質的なことをしっかり考えよう)と思わせられる分担執筆本になっていると拝見しました。
最初に出てくる渡邊先生執筆章読んでよかったです。
「心理学方法論を探求するための文献ガイド」がついているのも嬉しいですね。