ニッポンの裁判
- 作者: 瀬木比呂志
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/01/16
- メディア: 新書
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今度は表紙の四角の色は黒くありませんが、内容は『絶望』よりもさらにどす黒いように拝見いたしました。
要するに、日本は法の支配とかいっているけれども、実際、裁判制度の運用はどうよ?という指摘です。
本書を読んで感じた私のくだけた例え話を許していただけるとすれば:
- ある日電車に乗ってました
- 自分のそばに立っていた女性が「痴漢!」といって私の手をつかみ上げました(私は何もしてない)
- 周囲の数人も、「この人がこの女の人のお尻をさわっているところを確かに見ました!」と言っています
- 「私はやっていない!」と一生懸命主張しましたが・・・
という流れで、(何かのやみのそしきの差し金により)痴漢冤罪に送り込まれてしまう可能性が誰にでもあるかも→えっ?”正義”はどこに?!ということです*1。
*1:女性も、恵庭事件を例にして”殺人犯”にされてしまう可能性を本書で示唆されている。