311情報学 メディアは何をどう伝えたか
311情報学――メディアは何をどう伝えたか (叢書 震災と社会)
- 作者: 高野明彦,吉見俊哉,三浦伸也
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/08/30
- メディア: 単行本
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「東京地区の地上波 7 チャンネルの放送映像を同時に並行して 24 時間終日キャプチャして」アーカイブしている,NIIテレビアーカイブシステム,というものがあるそうで,本書にはそのアーカイブされた東日本大震災の発災後6ヵ月間データの分析も載っています。ただ,その分析は動画データに含まれるCC=クローズドキャプション(字幕)を活かした検索に基づく特定単語の頻度分析にとどまり,そのためこれだけじゃわからんことも多いのよ〜(←意訳)と締められているっぽいところもあります*1。
(こんなコメントだけではアレなので・・・)
マスコミ,インターネット,ラジオなどローカルなメディアなど,複数のメディアが併存する状況で何をどう考えるか,という点については,5つの情報圏:(1)日常生活圏,(2)マスメディア圏,(3)インターネット圏,(4)専門家圏,(5)行政機構圏,今回=福島については原子力関連の業界団体圏,と分類してそれぞれの圏の間の関係を考える,という枠組みは参考になるかもしれない,と思いました。