株主総会の進め方(日経文庫6)

株主総会の進め方 (日経文庫)

『取締役の法律知識』，『総務の法律知識』と同じ著者だったので，こちらも読んでみました。
著者の中島茂先生は，どうして法律がこーいうことになっているのか，元にある考え方から噛み砕いて書いておられるので，素人にも読んでいて楽しいのです。
先に読んだ『総務の法律知識』にも，株主総会運営について書かれているので，かぶっているところもあるのですが，株主総会シナリオなど，さらに細かく具体的に書かれているのが余計に面白いです。
経営と所有の分離が言われていても，株式会社のオーナーは株主であり，その大事なオーナー達の会議である株主総会はいかに重要なものか，そして総会運営に何か不備があって決議取消になったらビジネスが進まなくなるし，会社の存亡にも関わる事態となる，ということがよく分かりました。だから「株主総会の進め方」で1冊のノウハウ本が書けてしまうということですね。