lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

プロ野球 名人たちの証言

2014年3月発行で,大学図書館に入ったのがいつかは分かりませんが,返却期限日を記した「しおり」が2014年6月4日と,2014年6月16日のものが2つはさまっていたので,人気なのかな〜と思いました。
最近のプロ野球はとんと見なくなっているのですが,一時期まあまあ見ていたので,それなりに楽しめました。プロ野球関係の記事を読む楽しみは,生き方というか仕事にどこか通じるような記述に出会えるところもあると思っています。
以下は,元広島の俊足で鳴らしたスイッチヒッター高橋慶彦氏のコメントです。
現役時代はちょっとやくざっぽい(実際オフのTV番組の小芝居?で着流しが良く似合っていた)一匹狼的なパーソナリティイメージを勝手に持っていたのですが,コーチ経験からの話もなかなか緻密で面白かったのが印象に残りました。

p.91
高橋 時間というよりも洞察力でしょうね。僕はコーチ時代,若い選手に「ベンチにいる時から野球を見ときなさいよ」とよく言いました。たとえば足の速いランナーが塁に出たとする。いったい,どんな動きをしているか。ただ漫然と見ているだけではダメなんです。自分も一緒になってベンチの中でスタートを切るくらいの集中力と向上心がなければなりません。

pp.91-92
高橋 プロは自分で発見したものが財産になるんです。たとえば僕が一塁ベースコーチをやっている時,あるピッチャーのクセに気がついた。そのピッチャーには手が上がるとホーム,下がると牽制というクセがあったんです。でも「ちょっと手が上がったらホームに投げるぞ」と教えても,選手は「わかりません」と言って首をかしげる。それで試合が終わってビデオを見せると「あっ,本当ですね」と気がつく。僕が言ったとおりなんです。
※太字はlionusによる