lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

町田樹さん・その2。

町田樹さん・その1。では,チャートをざっと見て目に付くところを書き出してみました。
今度は,シニアデビュー(2009-2010シーズン)から今期(2013-2014シーズン)までの時系列をトランジット×ネイタルで大まかにたどってみます。
ネイタルチャートはこちら(お借りします)

→2010年1月中旬T木星魚イングレス,2010年4月N魚太陽にT木星ヒット

(五輪出場について)
初めて本気で考えたのは、バンクーバー五輪予選の2009年全日本選手権で4位で、第1次補欠になった時です。「僕一つ上がったら五輪選手じゃん」って思って、子どもの頃からの夢みたいな気持ちではなく、現実的に考え始めたんです。

http://web.canon.jp/event/skating/interview/int_machida3.html

トランジット木星が自分の太陽サインに入るときは一般にラッキーといわれています。全日本は2009年年末で,1月中旬のT木星魚イングレスとは3週間強ずれがありますが,五輪出場について「現実的に考え始め」るのはT木星の”拡大”効果かもしれません。このT木星入りを単なるバブルにするか否かは本人次第ですが,いずれにしてもいい動きといえます。

→2011年春頃,N獅子月にT牡羊木星トライン
色々みていると,町田さんはどうもフィギュアスケートについてはN獅子月がかなり働いているような印象を受けます。そのN獅子月にT木星がトラインの時期に新しいコーチについて米国に練習拠点を移したのは非常によい判断であったと思われます。事実,次のシーズンではGPSで結果を出しています。

  • 2012-2013シーズン GPS初メダル,初優勝(スケートアメリカ3位,中国杯優勝),GPF初出場,全日本9位,2013年1月に大西コーチに師事するきっかけあり

→2012年10月T蠍土星イングレス(T土星はN冥王星合,N獅子月スクエア,N魚太陽トラインの関係)
GPSで初の台乗り&優勝,GPF初出場を果たすも全日本9位で惨敗と,シーズン前半と後半で明暗が分かれました。これはT土星蠍入りの影響がモロに出ているようです。もともとN獅子月スクエアN蠍冥王星があるところに,2012年10月にT土星が蠍入りしてN蠍冥王星と重なる形でN獅子月にゴリゴリと圧力をかけてくる形になっています。つまり,T土星が蠍に入りたての頃は,前シーズンの余勢をかって順調に進めたが,時間が経つにつれ(N月にスクエアで近づくにつれ)N冥王星を下敷きにしたT土星の影響が徐々に現れてきたのかな〜という感じです。

全日本の大敗から今後どう取り組むべきかスケートを続けて行くかと考えた時に、基礎が自分にはまだまだ足りない、学ぶべき事柄ではないか、基礎を学ぶべきなのではないかという時に大西先生の名前が浮かんだ。

http://www.boom-sports.com/archives/52257811.html

「基礎」というのが,2013-2014シーズンでの飛躍につながるキーワードだとlionusは思います。
2013年の春から大西コーチに師事し,コンパルソリーの習得など,スケーティングの基礎から見直した練習を始めたそうです。
コンパルソリー=氷上にスケートの軌跡で丁寧に図形を描く地味〜な練習を黙々と・・・まさに土星的です。
冥王星のキーワードは「破壊と再生」,土星のキーワードは「基礎,土台,骨格」。
内からあふれ出る思いのまま,心のままに楽しく滑る(獅子サイン的)N月は,N冥王星スクエアという爆弾を内在しており,そこに公転周期29年のT土星がN冥王星に到達して,スケーティングの基礎の見直しを迫る形でその爆弾のスイッチを押したという形にみえます。
その他,前髪長めさらさらヘアーの髪型から坊主(気合を入れるため?)にしたり,わざわざ練習環境のいい米国から日本に拠点を戻して大学も復学し普通に通うなど,えっ?ソチを目指してスケート専念じゃなくて文武両道も目指すの?など,他人からみれば不思議に思える選択がありましたが,いかにもスパルタT土星(&N冥王星)らしいと考えれば,占星的には納得できます(笑)。
しかし,ここで忘れてはいけないのが,このN獅子月をゴリゴリギュウギュウシメているT土星(&N冥王星)は,N魚太陽とトラインなことです。しかもこのN魚太陽はもともとN山羊土星セクスタイルと,土星先生には馴染みがあるので,こちらで何とか対応できる余地が出てきます。T土星は弱みをことごとく狙ってくる性質があるので,頑張ってその穴をひとつひとつつぶしていければ,非常に強固な足場を作ることができると思います。N獅子月で悲鳴を上げつつも,N魚太陽でよおく考えて主体的に動き,スパルタ土星冥王星に応える形を作れたのかな,と想像します。

906 名前:氷上の名無しさん@実況厳禁[sage] 投稿日:2014/02/28(金) 11:57:52.93 ID:
>>874
あーわかるな
自分も他カテヲタで町田ニワカという部類だろうけど
なかなかいい葡萄を使ってるのに酸っぱいだけのワインみたいに感じてた

上体やフリーレッグの使い方の巧さと氷と接地してる部分の拙さとの差が隔離しててアンバランスだったんだな
それは大いにリンク環境の影響もあったように思うよ
でもそこがはまってきてもここまでの破壊力があるとは想像しなかったけど
まだまだSS*1でののびしろはあってそこが埋まれば相乗的にさらに枠をはみ出していけそうに思う
アーティストとしての表現を極めるためにSSを磨くという逆方向からのアプローチは町田くんだからこそかな

→2013年7月,T木星が蟹イングレスしてジュピターリターン
→2013年11月,N魚太陽とN蠍冥王星のトラインにT蟹木星プラスで水のグランドトライン+N山羊海王星合T山羊冥王星でカイト形成
ネイタルではノーアスペクトで機能不全状態であった”幸運の女神”木星が,ジュピターリターンと,水のトライン+カイトで動き出したのではないかと思います。T土星先生と爆弾N冥王星に突き付けられた課題に対して”基礎”からの見直しで対応するN魚太陽に,”幸運の女神”T木星がやってきてタッグを組んだ上に,夢とロマンのN海王星&黒幕T冥王星が強烈な風穴を開けた感じです。
「第6の男」から一気に駆け上がって3枠の五輪&世界選手権枠を勝ち取ったのはこの配置でしょうか〜
ソチ五輪ではみごと5位入賞ながら,1.68ポイントの差でメダルを逃したという点では非常に苦い結果でした。

町田樹(関西大)はある1つの失敗を悔やんでいた。ショートプログラム(SP)の演技後半に予定していたトリプルルッツがダブルになるという痛恨のミス。
結果的には、あのルッツをしっかり跳べていれば、銅メダルは町田が手にしていた。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/figureskate/all/1314/columndtl/201402220010-spnavi?fb_action_ids=520944104688293&fb_action_types=og.recommends&fb_source=aggregation&fb_aggregation_id=288381481237582

得意と自負しているジャンプでミスをする,というのが,どんな小さな穴でも開いている限り突いてくる土星先生の怖さか・・・
T土星先生は2014年12月までと2015年6月〜9月に蠍にいますからね〜いくら”幸運の女神”木星がいい感じの位置にいるとしても,その間きっと100%ハッピーっていう具合にはさせてくれないのですよね〜(ため息)

*1:スケーティングスキル