lionusの日記(旧はてなダイアリー)

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日本心理学会第76回大会1日目。

日本心理学会第76回大会@専修大学に参加してきました。
全3日のうち、2日間の参加でしたが、大会スタッフのホスピタリティ度はかなり高いなと感心しました。まあ、看板持って突っ立ってるだけ〜つう学生さんもいたりますが、全体としてそろいの緑のTシャツを着た学生スタッフはキビキビと親切で好感を持てました。また、最寄駅からの無料シャトルバスのピストン輸送のスムーズさにも感心しました。参加者総数はよく分かりませんが、ともかくも千人くらいいるのではないかと思われる大人数がピーク時でも10〜15分ほど待てば乗れるくらいのように感じました。専修大所有のバスだけでなく、最寄駅の小田急の全面バックアップを受けていたようで、バス+運転手だけでなく運行整理スタッフも常駐していたのが手厚いなと感じました。
また、伝聞ながら2日目の懇親会には紀子さまも来られていたそうで、何だかすごいと思ってしまいました。
さて1日目は、朝10時に大阪から現地到着する気力がなかったもので、12時のポスターセッション終了直前に会場入り、次の日のワークショップを共同で行う先生方と打ち合わせ後、「食堂館」なる学食で昼食をとりました。
その後講演などを聴講した後、夕方のWS「医療心理学の新展開 精神科リエゾンチームにおける心理士の役割」に参加しました。平成24年度の診療報酬改定で「精神科リエゾンチーム加算」なるものが始まったそうで、その中で心理士がどのように動いているかという、3人の先生からの現場報告で、拝聴していて非常に面白かったです。ただ、しっかり伝えたいという気持ちの余りか、1つひとつの発表が長くなりがちで、結局3件の話題提供だけで時間を超過してしまったので、最後の討論をみることなく離脱せざるをえなかったのは残念でした。
印象に残ったのは、精神科リエゾンチーム加算になったけれど心理士を専任で雇うと、(心理検査とか頑張って入れても)赤字である、という指摘でした。また、精神科リエゾンチーム加算を受けるための施設基準には、国家資格ではない心理士の要件は入っていないので、ああまだまだ心理士は病院の中では”ぜいたく品”扱いなのかもしれないな〜と個人的な感想を持ちました(したがって、”プライスレス”な付加価値を感じさせる動きをしなければいけないとも改めて感じた)。