lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

JSiSE2012参加。

JSiSE2012@千葉工大に参加してきました。

正門からみたキャンパスです。芝浦キャンパス=海に近く海風が強いところでした。
1日目は,TK先生登壇の連名発表だったので,午後のセッションから参加。

期待効用仮説を利用して学習者の自己評価を”正直に”申告してもらい教育評価に取り入れる,というコンセプトがなかなか伝わりづらく,今回の発表の趣旨も十分に伝わっていなかったかもしれません。
・・・と若干の不完全燃焼気分を抱えたまま,ウェルカムパーティ会場に向かうと!
そこには!
大量の!
千葉の地ビール九十九里オーシャンビール」が!
(文字サイズはlionusの歓喜度を示しております)
(写真を撮っていなかったのが残念)
それぞれ小ビンだったせいもありますが,ふんだんに置いてあったので参加者は皆グラスにつぐことなくビンから直接飲んでいました。
大量の地ビールに加え会場にはワイン等も置いてあったようで,こんなにアルコールがふんだんに提供された(当学会の)ウェルカムパーティは初めてでした(笑)
大いに地ビールを堪能(複数の種類を飲みましたが,どれもおいしかったです)した上に,駅前の居酒屋でさらにアルコールの念押しした後やっと宿に戻ってから,2日目朝9時からの自分がfirstになっている共同研究発表のリハーサルをしてみましたが,喋り終わるまでに24分かかってしまい,持ち時間15分にどう圧縮するか考えました。先のTK先生の発表で一連の研究のコンセプトが(第三者にとっては)ちょっと独特で,しかし限られた発表時間の中でそれを丁寧に説明しようとすると消化不良になってしまうことを実感したので,自分担当の発表では,そこんとこバッサリザックリ大雑把に言ってしまうことにしました。
結果としては,まあそれでよかったようです。討議ではフロアから2名の方に質問いただくことができ,しかもその質問は非常に具体的であったり,ツボを突いていたりしたので,言いたかったことはそれなりに伝わっていたのかなと自画自賛しています。
帰ってきた日の深夜にも,そのあたり自己愛的につぶやいております。

ともかくもJSiSEの自分発表が終わってほっとしている。15分発表時間にタイトルスライド込みで22枚なのに加え,一連の研究のキモであるTK先生考案の期待効用仮説+自己評価+PIのコンセプトが伝わるかどうかが怖かったので。
ハッシュタグつけずにツイートしてるのは飽くまでも自己愛的な内容だからですw
「学習者の内心の確信度をqとし,この主観的な確信度qを記入確信度pとして報告するときに得点の期待値が最大になるような,得点関数」についてはバッサリして,つまりpは自信度のようなものって言ったのがよかったとSさんは言ってくれてた。
正解したら点数100をもらえるけれど不正解だったら0点。あまり自信がないわとpを60にして不正解でも64の得点をもらえて,また正解だったら84の得点もらえるって言ったのも私的には効果的だったと自負してるw
でもそのスライドで二択問題なのに何で解答の選択肢が○×だけじゃなくて△もあるのかということを説明し忘れてて,次のスライドの時に気が付いて補足言及したのは,てんぱり中に一抹の冷静さがあったのだろうねw
前日に宿でひとりリハーサルしてみたら喋り終わるのに24分もかかってたので,次のバッサリポイントはクラスタ分析の説明。対象はケースなのか変数なのか,そしてケース対象ならば変数は何を使ったのかは心理屋が居るとこなら必ず言わないといけないポイントだったのかもしれないけど。
とりあえず散布図を提示しながら対象者を何か分類できないかとクラスタ分析してみました,で済ませて,クラスタ別にマーカを違えた散布図を示してその後の話をするでそれなりに通じたのは結構意外。やっぱり図=データの視覚表現は強力なんだなあ。
内心の主観的確信度qを記入確信度pとして報告させる仕掛けを作ったけれど,ホントにqを報告してくれたかどうかは分かりません。得られたのはpと正答率r=客観的評価だけですが,そのpとrの関係からqを正直に報告してくれたかどうか推理小説的に考えてみますとお茶目に言ってみたしw
そして提示したx軸に記入確信度p,y軸に正答率rをとった散布図に,y=xの直線を補助線として引き,これは記入確信度と正答率が一致する線なので,この線より下だとPIなのですと念押しすることも重要だったと思う。
ブラックボックスモデルを想定する心理学の方法は結構使えるし,また,自分が物事を突き詰めて考える際にはやっぱりそこに戻るというのは,どうしても自分は心理屋なんだなと思った。
それにしてもこのTK先生のアイディアから始まる一連の共同研究で,Y先生から「lionusさんはどうしても臨床心理だとは思えない」と言われたのは,つくづく業が深いというか闇が深いというか。
それにしても2つのクラスタ分析について,それぞれの解答「△」の取扱いについて質問してくれたKさんはつくづく鋭いと思った。あとPIをパーソナリティ要因と考えるか否かということにつながる質問も。

そうそう。
lionusが発表したセッションはプログラム上では3件だったのが,3件目が発表取り消しになっていて,最大4件枠のところ2件になってしまいました。まあそのおかげで,上記ツイートに出ている元同僚で古い知り合いで現在東京に戻っておられるKさんとセッション終了後にお話できたのはよかったです。
この日の午前2つ目のセッションではid:mkawano先生の発表があったので,そちらに移動。

数年前から一貫して行っておられる授業実践のご発表で,(全て拝聴できていないのですが)拝聴する度漸進されているのがいいなあと個人的に思います。
10年くらい続けると,今度はデータ(学生提出作品内容)の経時的変化なども見られたりしないかしらと夢想したり。継続は力なり。
大会3日目は,一般研究発表セッションは午後のみで,一応自分的に見ておきたいものはあったものの,予稿集を見ると自分的には想定の範囲内のお話かなと(勝手ながら)思えたため,会場には行かず朝から国会図書館に行きました。
なぜかというと,2日目の午後空き部屋でネットサーフィンしていたところ,読みたい文献を発見したのですが,大学図書館に所蔵がなかったので,折角東京近くに来ているなら国会図書館で読もうじゃないかと思いついたためです。
結果として,非常な宝庫を発見した感じです。
このことについてはまた後で記事にしたいと思います。