lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

その命尽きるまで永遠に追われるがいい。

 若い子たちが、些細なこと、と思っていたのに、大変な結果になることがある。
例えば、いじめで、級友を死なしてしまったりする。
私の知り合いにも、そのようにして、息子を亡くした母親がいる。
母親はとても感じの良い婦人で、息子も思いやりがあり、学校でも人気があった。
それゆえ、ねたみがあったらしい。

 その息子が死んだ時、級友たちがそばにいて、しかも不思議なことだらけだった。
ところが、その答えは無く、事件も明らかにされないまま、封印されてしまった。
本当のことは、今でも、その級友たちと、彼らの親たちの心の内にしまわれている。
それが良かったのかどうか、私には分からない。
その級友たちは、今は、あの時と同じ年頃の子供を持つ親になったはずだ。
彼らは、どんな大人になったのだろう。

 愛する人を失うのは、とても悲しい。
特に、人の手によって失われたのであれば、やりきれない悲しみがある。
奪った人は、その悲しみを知ることがあるのだろうか。
「失う」の意味が分かるのだろうか。

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