lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

SPSSシンタックスは死なず。

最近,BSデジタルで放送大学が見られることを知ったので,番組表を見ていたら,「社会調査('09)」なる科目が3月下旬に連続して放送されているので(本日最終回),録画してぼちぼち見ています。
http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H24/kyouyou/B/ippan_syakai/1121200.html
第8回の「調査の実施と処理(2)」を本日見ていたら,SPSSを使い,入力済みデータの入力ミスを探し,修正する手順が紹介されており,その使い方が自分的に新鮮だったのでメモメモ。

  1. ある変数について度数分布表をFREQで出力したところ,あり得ない値がある
  2. TEMPORARY.(1回の分析だけSELECT IFが有効となる)*1→そのあり得ない値でSELECT IFして,そのIDナンバー等,ケースを特定できる値をFREQ
  3. 当該ケースの正しい値を調査票に戻り確認
  4. TEMPORARY.とSELECT IFを使い当該ケースについて変数に正しい値を,代入し,データ修正完了

なぜ,データエディタ画面で直接セルに正しい値を入力しないかというと,人間が手入力すると,もし行や列がずれていた場合,自分がどこを修正したか分からなくなると困るので,機械(SPSS)に探させて値を代入させた方が誤りがなく安心(そしてそのシンタックスを保存しておけば修正の記録が残る),ということらしいです。
lionusはかつての非常勤先で社会調査士科目を担当していましたので,もちろん,この科目の内容は承知しているはずなのですが,受けてきた教育の違いなのか,「おお」と思う事が時々出てくるので楽しいです。

*1:このシンタックスについては,http://d.hatena.ne.jp/SHOFUJIHARA/20060224 が参考になります。