秘書室 (図解でわかる部門の仕事)/改訂版 情報システム部 (図解でわかる部門の仕事)/図解でわかる部門の仕事 新版 法務・知的財産部(国立国会図書館で読んだ本さらに3冊。)
昨年から断続的に読んでいるシリーズのうち,品切れ等で入手できなかったものを読んでみました。
- 作者: 勝田忠生,原田昌起,原田修
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 1999/10
- メディア: 単行本
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秘書室の役割を総括すると,「役員が正しい経営判断を行うための環境を保持するとともに,他部門を支援し,各役員が社内外で効率的・効果的に活動できるよう,積極的にスタッフとしての役割を果たす」といえよう。
このシリーズは基本的には企業でその実務に携わっていた人が書いておられるので,どれも参考になりますが,この部分は多岐にわたる内容を簡潔にまとめ上げているなと感心しました。
- 作者: 小野修一,松枝憲司,鈴木実,渡辺和宣
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2005/02
- メディア: 単行本
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- 作者: 辛島睦,阿部一正,成毛文之
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2006/06/27
- メディア: 単行本
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どちらとも,広く浅くカバーされた内容で,大体予想通りでした。
さらに新しい版を出すにあたっては,著者の方との都合が合わないとかいう事情があるのかもしれません・・・
ところで現在携わっている研究仕事の他に,別口で関わっているテーマに関して,やっぱりそうだよねと得心できた記述がありました。個人的メモメモ。
法務部は,このように事業戦略の策定と実施のうえで重要な役割を担うだけではない。企業防衛のための活動においても重要な役割を担う。企業倫理遵守プログラム(コンプライアンス・プログラム)の企画と実施に対する法的助言がその例である。
ここまではlionusのような企業外の人間からも普通に想像しています。
しかし,
この点で誤解のないように一言すると,コンプライアンス・プログラムの策定と実施の責任は取締役会と社長にあり,法務部はスタッフ部門として経営トップを支援していることである。
企業にいる人からは極めて当たり前のことかもしれませんが,企業を知らないアカデミックな立場からすると,コンプライアンス・プログラムの内容そのものや,その担当部署の有無など,”部分”としてしか見られてなかったのではないかと思いました。
lionusが(以前とられたデータについて依頼された)探索的データ分析をしてみると,コンプライアンス推進においては,コンプライアンス専門部署なるものがある場合でも「社長」が中心的立場として関与する程度大ということが浮かび上がってきていたので,やっぱりこれは当たり前の話なんだと我が意を得たりの心境になりました。