lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

第4回日本情報科教育学会第2日目。

2日目は,滋賀大学付属中学校での教科「情報」実践発表が連続している,D会場の研究発表を拝聴しました。
え,教科「情報」は高校だけじゃないの?と思われた方は,それで正しいのですが,滋賀大学附属中学では,文科省から研究校の指定を受け,先進的ケースとして先生方が色々考えて教科「情報」をされているということです。
国立大学付属の小学校や中学校って,こういう実験的なことをされているんですねえ。
小中高すべて普通の公立校だったlionusには非常に新鮮な風景でした。
ところでなぜ,現在中学校には無縁のlionus中学校での教科「情報」実践の発表を拝聴する気になったかというと,前日の企画セッションで,滋賀大学附属中学では,狭義の情報学にとどまらず幅広い立場から教科情報を考えた実践が行われているらしいことが,ディスカッション中に知れたからです。

教科としての「情報」は,まるで「水」のようなものだと思いました。
「水」は確かに「水」としてモノとして同定できるものである。
しかし「水」は様々な他のモノに混ざって・・・というか含まれて働いている。
人間の体の6〜7割は水でできている,といわれ,したがって水がないと人間は生きていけないとされるが,水だけで人間ができているわけではない。
「情報」以外の教科は,すべてそれぞれのアイデンティティを持っているが,しかし,人間にとっての水のように,「情報」からできている。でもそれぞれの教科は「情報」そのものではない。

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わけ分からんですね。書いている本人もよく分かんないや。

午後はホールでの総会,学会会長の岡本先生による基調講演,文部科学省の新井先生による招待講演,パネルディスカッションを拝聴しました。

ところで,昼は食べないlionusは昼食休憩時間からホールに入ろうとして,(ホールの前がポスター会場になっていたため)出会ったNB先生のネタをご説明いただいてたりしたのですが・・・
ポスター発表の扱いについては,今後に課題を残したのではと思いました。
ポスターは2日間貼りっぱなし?なのは大変結構(発表者が不在でも見られるから)なのですが,発表者がポスター前に待機する「コアタイム」がそれぞれの発表で順次30分ずつという設定,また,一般発表(口頭)等と同じ時間帯なのは,あまりよろしくないなあと思いました。
この学会に参加したのは久しぶりなので前回や前々回にポスター発表があったかどうか知らないのですが,ポスター発表の時間帯は,一般研究発表等とやや(30分くらい?)ずらしておいた上で,なおかつ,「コアタイム」は1つ1つの発表ごとに30分ずつというのではなく,ポスター発表を(番号が奇数か偶数かなど)2つか3つのグループに分け,グループごとに1〜2時間の「コアタイム(在席責任時間)」を設定した方が望ましいのではないかと思います。
30分の「コアタイム」のみでは,もしぜひ聴きたい一般発表等とかぶってしまった場合,移動時間などを考えると,二者択一するしかありません。でも,1〜2時間ほどあれば,ぜひ聴きたい一般研究発表等とことごとく全部かぶるという可能性は下がりますから,ポスターにも足を運ぶことができそうです。
また,一般研究発表等と少しくずらしてあれば(例えば,一般研究発表は11:45で終わるが,ポスターは12:10までコアタイム),一般研究発表の部屋からダッシュでポスターに行くということもできるでしょう。
口頭発表と同じ感覚でポスター発表にも1件ごとに独自の時間を割り当てるより,発表時間帯は大きく幅をとって,ポスター会場にわらわらと人が集まれるような余地を作ることを考える必要がありそうです。