lionusの日記(旧はてなダイアリー)

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ユングと共時性 (ユング心理学選書)/日本の殺人(食わず嫌いだったけれどもいつかもしかすると。)

ユングと共時性 (ユング心理学選書)

ユングと共時性 (ユング心理学選書)

ユング心理学は詳しく知らないくせにのっけから苦手意識がありました。今も苦手ですが。
ではなぜこの本を読む気になったのか。
知人のM氏が読書ブログで
日本の殺人 (ちくま新書)

日本の殺人 (ちくま新書)

言及されているのに興味をもって,読んだことがきっかけです。
こちらの本も面白かったですよ〜数値データを手がかりに,まるで演繹を用いる頭脳派・・・lionusの知る範囲ではシャーロック・ホームズとか,エラリー・クイーンとか・・・探偵のように「日本における殺人」の有り体を追い詰めていくのは,非常に新鮮でした。
lionusは法学には疎いので,法学の人の一般的な考え方というのは分からないのですが,本書の物事の突き詰め方はちょっと異質だな(文系っぽくない)と感じていたところ,まさに,著者の河合幹雄先生は,京大理学部出身の法学者だったのですね。
京大理学部出身で,後に文系研究者。
これって・・・それに,著者プロフィールのお写真を拝見するとあの先生の面影がくっきり・・・と思いつつ,河合幹雄先生の他のご本も読んでみたいなと思い,著者名でOPAC検索したら,お父上の河合隼雄先生との共訳として前者が出てきたわけです。
ざっと目次を見て,「うわっ自分には異次元の話」と思ったので,まず巻末の河合隼雄先生による「解説」から読みました。
その後,本文を読みましたが,lionusのような「素人」の場合,まず「解説」から読んだ方が安全だと思いました。
しかし,それでも,やはり「共時性」というのはよく分からんです。
分からないながらも,自分が「占ってもらう」のではなく,「占う」ことそのものに興味を持つに至った(持ち続けている)理由に筋が通されるような気がしました。ただし,今はどう筋が通るのかは,まだ言語化できません。ただ,自分の中ですとんとお腹に落ちた最初のような気がするだけです。