lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

いやいや,美しく思惑通り。


クラスタ命名案:
三種の神器
表計算,プレゼンテーション,ワープロ
<インターネット・コミュニケーション>
メール入門,Web検索入門,情報倫理
<ICT入門編>
プログラミング,統計ソフト,データベース,HTML
<マルチメディア入門編>
写真レタッチ編集,動画編集・DVD作成,描画,アニメーション作成
<PC筋トレ>
タッチタイプ
・・・
でもさあ,「情報倫理」が「メール入門」「Web検索入門」と同じクラスターに入るとは思わなかったよ。
それだけが当初の思惑とは違うところかな。
情報リテラシー科目で扱う「情報倫理」とは,すなわち「インターネット安全教育」的側面がメインなのかもね。
・・・
(id:mkawanoさんのコメントを受け,2/3追記)
上のクラスター分析結果の基になったデータは,自由選択の情報リテラシー科目の受講生に対し,授業期間末期に,この科目の内容として不要・どちらでもよい・必要の3択で尋ねた結果です。したがって,情報リテラシー科目の内容として必ずしも適当でない(多過ぎる)ものも入っています。
クラスターは,上の目盛り16で切るつもりです。したがって,タッチタイプはひとりクラスター(PC筋トレ)となります。
情報リテラシー科目の内容として採用するべきか否かは,このクラスター分析に加え,「必要」が半数を超えるか否かでも考えます。あれこれ尋ねた中でも,支持率の高いものを確認します。半数超えは,三種の神器に続き,タッチタイプ,データベース,統計ソフトの順です。次はHTMLですが,48.8%でわずかに半数を切ります。
「必要」(白っぽい方),「不要」(黒っぽい方)の%をそれぞれ棒グラフにしてみました。

一方,半数超えでも,統計ソフトは「不要」が1割超えるので,結果としては三種の神器と余裕があればデータベース,筋トレとしてタッチタイプ自主トレを指示,そして支持率は45.4%ですが,インターネット安全教育としての情報倫理も,というのが落としどころかなと考えています。
そして上記「ICT入門編」と「マルチメディア入門編」は,大学や学生の状況に応じ,それぞれの内容別にアドバンストな選択科目として置くのがよいだろうと考えています。
・・・実は以前,同じような分析をTK先生と共同研究で行ったことがあり,それと殆ど同じ結論でした。
ただし,「情報倫理」は当時入れていなかったので,どうなるだろうという興味があり,ちょっと追試をしてみた次第です。
あと,データベースと統計ソフトが「必要である」半数超えたのは,大量のデータを蓄積して,そのデータを分析して何らかの情報を抽出するという,ビジネスインテリジェンス(BI)的なことのさわりを知りたい,というニーズが,1年生主体の学生集団の中にも何となく盛り上がってきているのかもしれない*1,と,分析結果をSPSSで出したときに思いました。
だから,

表計算」でなく「データ処理」と考えて、従来の表計算ソフトの利用に統計処理(の基礎の基礎)を入れるべきではないか

というmkawanoさんのコメント,確かに「あるあるあるある」と思いました。

*1:ただし,学生がBIという言葉や概念を知っているかどうかは別。多分知らないと思うけど,漠然とでも,そんなイメージのニーズが漂っているのかもしれない。