lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

視覚化できるとうれしい。

大体,KH CoderとSPSSを使った自由記述データの量的データ化と探索的分析は締めくくりに近づいたかと思ったのですが,まだ何かすっきりしないところがあったので,何かヒントがないかなあとネット検索していたら,次の論文がひっかかりました。
(PDFが開きます)http://db1.wdc-jp.com/cgi-bin/jssp/wbpnew/master/download.php?submission_id=2007-D-0079&type=1
社会心理学会2007年度第48回大会の発表論文です。
語の判別分析の結果が二次元の散布図で示してあるのですが,こんな風にしたいと思ってSPSSで判別分析を試してみたところ,上記論文にあるような図は出力されません。ケースの判別分析の図は出力されるのですが,さてどうしたらこんな散布図が描けるのかしらと,SPSSの出力結果を眺めていたら,了解しました。「標準化された正準判別関数係数」と「グループ重心の関数」を使って散布図をExcelで作成すればよいようです。
早速作成してみたら,いい感じの図が描けました。
震災後の症状レベル推移分類と,語の重なりは,4月1日に試していた,ノンパラメトリック検定や決定木による分析結果と一致する視覚的な表現になっているようです。
テキストマイニング的な手法は初めて使うので,ほんとにこんなのでいいのかと思いつつ,話の流れとしては納得できる方向なので,そろそろ論文集原稿とポスター原稿を作成し始められそうです。よかったよかった。